サファイアクリスタル製で重量わずか85g、ジラール・ペルゴ「ロレアート アブソルート ライト & シェード」

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2023.01.31

1975年の最初のバージョンの発表以来、ロレアートはコントラストの効いた特徴と卓越した効果を巧みに融合してきた。金属化サファイアクリスタルケースに収められた「ロレアート アブソルート ライト & シェード」は、直線と曲線、現代性と伝統、美しさと機能を兼ね備えている。

ジラール・ペルゴ ロレアート アブソルート ライト & シェード


ロレアートの歴史

 1975年にジラール・ペルゴが発表した最初のバージョンのロレアートは、異なるシェイプを巧みに組み合わせ、独特な調和を奏でていた。三つ揃えのスーツにも、カジュアルな服にもぴったりな外観だった。年月の経過とともに、ジラール・ペルゴは新しい複雑機構を組み込むなど、さまざまな素材や色を採用しながらも、一貫してすぐに見わけのつくロレアートであり続け、時代を超えたルックスを備えていた。

ロレアート アブソルート

 2019年、ジラール・ペルゴはロレアート アブソルートを発表。1975年モデルを大胆に解釈し直したウォッチは、ロレアートの象徴的なデザインの特徴が多く引き継がれた。たとえば、円形リングの上に取り付けられた、伝説的な八角形のベゼルなどがそれだ。しかし同時に、ロレアート アブソルートには、一体型ラバーストラップを組み込み、いずれ劣らぬ精巧な変更点が多数加えられ、結果としてロレアート コレクションの現代的な外観を強調することができた。


ロレアート アブソルート ライト & シェード

 そしてこのたび、ジラール・ペルゴは、新しい「ロレアート アブソルート ライト & シェード」を発表した。

ジラール・ペルゴが蓄積してきた時計製造のノウハウと、革新的な素材に関する幅広い専門知識が盛り込まれたモデルだ。この最新モデルの直径44mm のケースは、ウォッチに魅力的な輝きを添える金属化サファイアクリスタル製となっている。軽そうな外観と透明感を備えたモデルだが、逆に暗く反射するようにも見える。この軽そうな見た目は、わずか85gという低質量によって実現することができた。こうした構成により、このウォッチにはコントラストの効いた特徴が共存しており、時計製造による現代的な表現も非常にユニークに表現している。

  • ジラール・ペルゴ ロレアート アブソルート ライト & シェード
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自動巻き(cal.GP01800-1143)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約54時間。金属化サファイアクリスタルとブラック PVD 加工を施したTiケース(直径44mm、厚さ11.56mm)。30m防水。 1310万1000円(税込み)。4月発売予定。

最先端のケース、伝統的なクラフトマンシップの尊重

 時計のサファイアクリスタルケースをつくるには、「キロプロス法」と呼ばれる方法を用いて、サファイアクリスタルを球状に成長させる必要があった。この時間のかかる成長法では、8週間にも及ぶ工程を経て、アルミナ粉末をサファイアクリスタルの固形ブロックに変換する。

 その後、ブロックを小さな円盤状にカットしてから、巧みに機械加工してベゼル、ミドルケース、ケースバックの形に成型する。この工程が終わると、各パーツを熱処理し、ついで研磨。パーツを入念に検査し、仕様に適合した含有物のないものだけが選別される。

 次に、サファイアクリスタル製パーツに金属化処理を施す。この工程では、真空中でパーツに表面処理を実施。そして、最終的にスモークのかかったような外観を得る。このサファイアクリスタルケースをつくるには、170時間に及ぶ複雑な作業が必要だ。

美しさと機能性の融合

 新しい「ロレアート アブソルート ライト & シェード」は、サファイアクリスタルケースによる壮麗な効果の中で、ムーブメントを可視化している。自社製ムーブメント、キャリバー GP01800-1143 は、名高いロレアートのベゼルを踏まえ、地板も八角形となっている。スケルトン仕上げのムーブメントにより、通常は隠れている多数のパーツも明らかになり、光(ライト)の部分と影(シェード)の部分によって深みを増した、直線と曲線の魅力的な眺めをもたらす。香箱にも透かし彫りが施され、さまざまな度合いの張力が加わるゼンマイを眺めることが可能だ。前後に揺れるテン輪の魅惑的なダンスも見ることができる。

 ゴールドのローターにも透かし彫りが施され、奥のブリッジが見えるようになっている。ジラール・ペルゴの精巧な仕上げに関する評判を裏切ることなく、NAC 処理を行ったブリッジと地板には、サンドブラスト仕上げ、繊細なヘアライン仕上げ、円形サテン仕上げ、面取りなどを、内側の55 箇所もの角には手作業によるポリッシュ仕上げを施している。

快適な着け心地

ロレアート アブソルート ライト & シェード

 ふたつのブラックのPVD加工済みチタン製ラグはケースに一体化し、ウォッチ本体とブラックのラバーストラップを結びつけている。この配置は、現代的な見た目となるだけでなく、ストラップが手首に最適にフィットするので、見事な着用快適性を得られる。
ラグの表面部分はサテン仕上げで、角はポリッシュ仕上げだ。ストラップに用いられているFKM ラバーは、従来のラバーと比較して、しなやかさと耐性に優れる。ストラップの視覚的な魅力をいっそう強めるために、ファブリック調の模様も組み込まれた。バックルには微調整システムが備わり、ストラップと手首の密着度を細かく調整することができる。リューズは、PVD加工のチタンにポリッシュ仕上げとサンドブラスト仕上げを施すことで、ラグの外観にマッチしたものとなっている。


キャリバー GP01800の特徴

キャリバー GP01800

 キャリバー GP01800-1143 には、いたるところに高度な技巧を凝らしている。たとえば、フリースプラングテンプだ。多くの時計で採用されている緩急針では、ヘアスプリングの実質的な長さを変化させることで、時計の進み具合を早めたり、遅くしたりする。これに対して、フリースプラングテンプの場合、ヘアスプリングの長さは固定しており、その代わりにテン輪のスポークに取り付けたウェイトを調整することで、進み具合を変化させる。この機構の方が安定性と耐衝撃性に優れている。


Contact info: ソーウインドジャパン Tel.03-5211-1791


ジラール・ペルゴ ロレアートの魅力とは?定番モデルも併せて紹介

https://www.webchronos.net/features/72600/
光を自由自在に操るジラール・ペルゴの新作「ロレアート 38mm コッパー」

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ジラール・ペルゴ的〝ラグスポ〟ウォッチが持つ3つの普遍的魅力とは?「ロレアート 42mm」&「ロレアート クロノグラフ 42mm」

https://www.webchronos.net/features/68676/