3月13日に全国ロードショー公開を迎える映画「ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編」。前作を超えるスケールで描かれる今作で、強烈な存在感を放つ悪役・鶴見篤四郎中尉を演じるのが玉木宏だ。彼のSNSをひもとくなかで、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」を愛用していることが明らかになった。俳優としての成熟と多彩な趣味を持つ人間としての厚みが、腕時計への確かな審美眼にも表れている。

Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年3月8日掲載記事]
「和風闇鍋ウエスタン」、いよいよクライマックスへ
2024年公開の第1作「ゴールデンカムイ」が大ヒットを記録したのも記憶に新しい中、待望の続編「ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編」がいよいよ2026年3月13日、全国ロードショー公開を迎える。原作ファンはもとより、映画から初めてこの世界観に触れた新規ファンも急増しており、SNSでは公開カウントダウンが過熱。山﨑賢人や山田杏奈をはじめ前作からの主要キャストが続投し、物語はまさにクライマックスへと向かっていく。
「ゴールデンカムイ」は野田サトル原作の漫画作品で、2014年から2022年まで週刊ヤングジャンプで連載された。明治末期の北海道を舞台に、日露戦争の英雄“不死身の杉元”とアイヌ民族の少女アシㇼパが組んで埋蔵金の争奪戦を繰り広げる——冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ギャグ&ラブが混在する唯一無二のエンタメ作品だ。その多彩なジャンルゆえ「和風闇鍋ウエスタン」とも評されるほどで、連載終了後も原画展やファンイベントが継続開催されるなど、幅広い世代から根強く支持されている。
今回の「網走監獄襲撃編」では、埋蔵金の謎を解く鍵を握る脱獄囚たちが収監された網走監獄を主な舞台として、杉元たちと各勢力が入り乱れての激しい攻防が描かれる。前作以上にアクションとドラマが凝縮され、シリーズ最大の見せ場が詰まった1本となることは間違いない。
鶴見中尉を忠実に実写で再現した玉木宏
この映画において物語の方向性を大きく左右する存在が、陸軍第七師団の猛者として知られる鶴見篤四郎中尉だ。不気味な風貌でありながら類い稀なカリスマ性を放つヒールキャラクターで、原作ファンの間でも「不気味なのに目が離せない」「筋の通ったわけのわからなさが癖になる」「なんでカッコいいと思ってしまうのか(笑)」と、その魅力は広く認められてきた。強さと奇怪さが同居するこの難役を実写で体現するのが、玉木宏だ。
完成披露試写会の舞台挨拶で玉木はこう語っている。「例えるならば、すごく強いスポーツチームの選手兼監督だと思っています。みんなの特性を知った上で“攻撃しなさい”と指示を出す。あとはアメとムチ。厳しくもあり優しくもある。そういう気持ちで演じています」。強さの中に人心掌握の巧みさを秘めた鶴見中尉という人物を、玉木宏が深く読み解いていることが言葉の端々から伝わってくる。
王道ラブストーリーからコメディ、アクションまで存在感を発揮する俳優
玉木宏は1980年生まれ。中学3年のとき、ドラマ「若者のすべて」を観て芸能界を志し、オーディションに挑戦するも初回は落選。しかし約2年後に現在の所属事務所の社長にスカウトされ、高校卒業後に上京。1998年のドラマ「せつない」で俳優デビューを果たした。当初はオーディションで役を獲り続ける日々が続いたが、2001年の映画「ウォーターボーイズ」での佐藤勝正役で広く注目を集め、2003年のNHK連続テレビ小説「こころ」への出演をきっかけに本格的なキャリアを築いていった。
2006年にはNHK大河ドラマ「功名が辻」と月9ドラマ「のだめカンタービレ」(千秋真一役)に相次いで出演し、翌2007年にはエランドール賞新人賞を受賞。2010年には香港・韓国でアジアツアーを開催し、2012年公開の中国映画「曹操暗殺 三国志外伝」にも出演するなど、ワールドワイドに活躍の場を広げてきた。
私生活では多趣味な一面が際立つ。2005年頃からボクシングを始め、2020年頃からはブラジリアン柔術にも取り組み、2026年1月の「ヨーロピアン2026」では紫帯マスター4(46〜50歳部門)フェザー級で銅メダルを獲得している。写真撮影においてはライカやローライフレックスを使いこなす本格派で、自宅には暗室設備まで備えるほどの凝りようだ。さらに映画「神様はバリにいる」の撮影をきっかけにダイビングのライセンスを取得し、船舶1級免許も有している。格闘技、写真、マリンスポーツ……その多彩な趣味が、俳優としての演技に深みを与えているのだろう。
スポーツウォッチの機能美とラグジュアリー文脈の美意識が融合した1本
そんな玉木宏の愛用時計が、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」であることが判明した。手がかりとなったのは、映画「雪風」のプロモーション活動中に残されたXの投稿だ。太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の史実をもとに、戦時から戦後、そして現代へと繋がる時代を生き抜いた人々の姿を描いたこの作品で、玉木宏は主演の竹野内豊と共演。その縁で北海道のラジオ番組「工藤じゅんきの人生は映画とともに」にゲスト出演した際の画像に、その時計がはっきりと映り込んでいる。腕元に確認できるのは、まごうことなきロイヤル オーク オフショアのアイコニックなフォルムだ。
月曜の夜7時半は
#工藤じゅんきの人生は映画とともに8月18日放送
『#雪風YUKIKAZE』主演 #竹野内豊
多くの仲間を救い続けた艦「雪風」の史実に基づく物語#玉木宏 さんインタビューをたっぷりと!『#映画バレリーナJW』 #ジョン・ウィック… pic.twitter.com/3poYCUOI7B
— STVラジオ【公式】 (@stvradio) August 18, 2025
着用しているのはRef.26238TI.OO.2000TI.01と思われる1本。ケースとブレスレットにはチタンを採用し、交換可能なブラックラバーストラップが付属するため、シーンに応じて気軽に雰囲気を変えられる柔軟性を備えている。グレーとブラックのダイアルが落ち着いた存在感を放つ一方で、ケースサイズ42mm・厚さ15.3mm・10気圧防水という堅牢なスペックを誇る。

自動巻き(Cal.4404)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。Tiケース(直径42mm、厚さ15.3mm)。10気圧防水。709万5000円(税込み)。
プチタペストリー模様のグレーダイアルにブラックのカウンターとインナーベゼル、ホワイトゴールド製の蓄光アワーマーカーと針を組み合わせた精緻なデザインは、落ち着いた印象ながらもスポーティーな力強さも宿している。搭載するCal.4404は自動巻きで、約70時間ものパワーリザーブを確保。実用性においても申し分ない完成度だ。
トレンディドラマからアクション大作、さらにはドキュメンタリーまで——俳優としての確かな成熟を刻んできた玉木宏。格闘技、写真、マリンスポーツと、常に新たな領域へ踏み込む姿勢は、スポーツウォッチとしての機能美とラグジュアリーの美学を高次元に融合させた「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」の果敢なるアプローチと重なる。俳優としての強さと繊細さ、そして多彩な趣味が育んだ人間の奥行き——玉木宏というキャラクター像を何倍にも増幅させる理想的なマッチングが、その左腕で体現されている。



