ジラール・ペルゴ「ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ」の真の見どころとは?

2026.06.09

ロレアート誕生50周年記念の第2章を飾るスペシャルタイムピースとして、わずか限定50本でリリースされた「ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ」。世界中のリテーラーによる激しい争奪戦の果て、「ISHDA 新宿」に稀少な1本が入荷された。本作の見どころを、代表取締役社長の石田充孝氏のコメントを交えながら、改めて解説したい。

ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ

ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ
ブレスレット一体型ウォッチの傑作「ロレアート」の誕生50周年を祝し、ジラール・ペルゴの高度な技術の象徴である伝統の「スリー・ブリッジ」と融合。搭載するCal.GP09620は、本作のために専用開発されたもので、メゾンの現行トゥールビヨンで最も小型のムーブメントのひとつとなる。自動巻き。33石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約55時間。SS×18KWGケース(直径41mm、厚さ10.85mm)。30m防水。世界限定50本。2546万5000円(税込み)。
星武志:写真
Photographs by Takeshi Hoshi (estrellas)
吉田巌:取材・文
Edited & Text by Iwao Yoshida
[クロノス日本版 2026年7月号掲載記事]


メゾンのふたつのアイコンを芸術的に融合

 日本に初めて正規輸入されたスイス時計ブランド、ジラール・ペルゴ。日本における時計の普及に貢献してきた同メゾンに対し、時計専門店ISHIDAは特別な敬意を払ってその魅力を伝えてきた。過去にもさまざまなスペシャルピースを販売している。そうしたメゾンの良き理解者の目から見ても、「ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ」は別格の仕上がりだと石田充孝氏は語る。

1867年にヌーシャテル天文台とパリ万国博覧会で発表された初の“3つのブリッジ”を備えたクロノメーター・トゥールビヨン。コンスタン・ジラールによって考案され、高精度を誇るクロノメーターとして成功を収めると同時に、ウォッチメイキングに革新をもたらしたアイコニックな機構として、現在のジラール・ペルゴに脈々と受け継がれる。

 言うまでもなく最大のポイントは、1867年にコンスタン・ジラールによって考案された伝統のムーブメントデザイン「スリー・ブリッジ」を、同じくメゾンのシンボルである「ロレアート」に美しく融合したことにある。

 実は過去にもスリー・ブリッジとロレアートを組み合わせたモデルは幾度か登場しているが、ここまで大胆なスケルトナイズを施したモデルは初。上から順に香箱、輪列、トゥールビヨンキャリッジを支える3本のホワイトゴールド製ブリッジを透かし彫りにし、その他のパーツも極限まで肉抜きしたことで、専用開発されたキャリバーGP09620は、まるで宙に浮かんでいるかのようだ。プラチナ製マイクロローターを香箱の後方に隠したことも、デザインの透明性に大きく貢献。外からはうかがい知ることができなかった内部構造そのものを、デザインの主役として昇華した歴史的発明であるスリー・ブリッジ。それを現代の高度な技術で、よりモダンかつ先鋭的に発展させたムーブメントと言えよう。

直径41mmのSSケースも本作のために新しくデザイン。八角形の18Kホワイトゴールド製ベゼルとともに、ポリッシュとサテンの仕上げ分けが美しくなされ、一体型ブレスレットまで光の筋が美しく流れる。

 このGP09620について、石田氏は、造形や構造だけでなく、凄まじく手の込んだ仕上げにも唸らされたと言う。

「418もの角があり、そのうち実に362が内角なのですが、それらすべてに手作業で美しくポリッシュ仕上げがなされています。それは、例えば3本のブリッジの端部に顕著。普通、内角のエッジはもう少し甘くなってしまうものですが、とても鋭く立っています。相当腕の立つ職人が時間をかけて磨き上げたことが分かります。こうした細部への妥協のなさがムーブメント全体に命が宿っているかのような煌めきを与えているのです」

自社開発のCal.GP09620は、透かし彫りが施された3本のホワイトゴールド製ブリッジをはじめ、開放感と機構の一体感を重視して設計。完璧な対称性により、高いねじれ剛性をも実現している。竪琴型のトゥールビヨンキャリッジはチタン製。

 ステンレススティールの外装も、1975年の初代ロレアートをモチーフにしたよりシャープなトノーシェイプが与えられ、コンテンポラリーな魅力が一層研ぎ澄まされた。トゥールビヨンモデルでありながらも直径41mm、厚さ10.85mmに抑えられているのもいい。

「ホワイトゴールド製の八角形ベゼルは、表面のサテン仕上げとは対照的に、円弧状のエッジ部分をポリッシュ仕上げとし、八角形と円形を組み合わせたロレアートの特徴的なデザインを美しく際立たせています。ケースエッジの面取り幅が広く、それが一体型ブレスレットまで同じ幅でつながるため、すべての角度から光をより効率的に集められるようになっているのもポイントですね。GPのロゴを刻印したリュウズの仕上げも特筆すべき。こんな小さなパーツにもかかわらず、サテン、ポリッシュ、筋目と何種類もの仕上げが施されています」

ケースバックからの見た目はまるで手巻きムーブメントのよう。香箱の後ろにプラチナ製のマイクロローターを巧みに配置し、ムーブメントの透明感を損なっていないからだ。このマイクロローターは20°以上傾けるだけで主ゼンマイを巻き上げる高効率型である点にも注目。パワーリザーブは約55時間。

 本作はメゾンのふたつのシンボルを融合しただけでなく、ジラール・ペルゴが2世紀にわたって培ってきたクラフツマンシップのすべてが投入されている。興味のある方は、ぜひ同店にてその芸術的な仕上がりを確かめてみるべきだ。

ISHIDA 新宿でジラール・ペルゴ特別商談会開催

ISHIDA 新宿

 ビル丸ごと時計専門店という、世界でも稀な構成で知られるISHIDA 新宿の4階にて、ジラール・ペルゴの特別な商談会が開催される。メゾンを熟知した熟練スタッフと、新作ロレアートはもちろん、メゾンの既存モデルを装着しながら比較できる貴重な機会だ。各日4組の個別対応形式のため、ゆっくりとくつろぎながら品定めができるのがうれしい。もちろん今回紹介した「ロレアート スリー・ゴールド ブリッジ」の実機もチェックできる。成約特典として特別なギフトも用意。

開催日時/2026年7月18日(土)12:00~18:00、7月19日(日)11:00~17:00
開催場所/ISHIDA 新宿4階
※完全予約制(各日4組限定)



Contact info:ISHIDA 新宿 Tel.03-5360-6800


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