世界限定150本のアミダ「デジトレンド OSII」。蓄光塗料をあしらったレトロフューチャーなデザイン

FEATURE WatchTime
2026.10.22

2024年に再興された時計ブランド、アミダ。同社とともに復活を果たしたアイコンウォッチ「デジトレンド」に、ケース上面をサファイアクリスタルで覆った“オープンサファイア”モデルの新作が登場した。1970年代のレトロフューチャーなデザインが際立つ限定モデルだ。

アミダ「デジトレンド OSII」Ref.LRD-05-Noir
自動巻き(Cal.Soprod P024)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約44時間。SSケース(縦39×横39.6mm、厚さ15.6mm)。5気圧防水。世界限定150本。ストラップ仕様:5150スイスフラン、ステンレススティール製ブレスレット仕様:5500スイスフラン。
Text by Zen Love, originally published by WatchTime.com
[2026年10月xx日公開記事]


レトロフューチャーなドライバーズウォッチ、アミダ「デジトレンド OSII」

 1925年に創業し、2024年にブランド再興を果たしたアミダは、多様なラインナップを展開してきた。しかし、今日このブランドは、ひとつのプロダクトおよびスタイルとほぼ同義となっている。2024年のブランド復活から、同社は「ドライバーズスタイル」を備えた、1970年代のファンキーな雰囲気を持つ「デジトレンド」に全力を注いでいる。

 だが、これは決して過去に囚われているわけではない。昨年、サファイアクリスタル製の「フード」でデザインを再解釈したことで、デジトレンドはかつてオリジナルモデルに対し人々が抱いていたであろう未来感を取り戻すこととなった。そして今、2025年の“オープンサファイア”モデルの後継となる、新登場の蓄光モデル「デジトレンド OSII」で、そのコンセプトを一歩前進させている。

 ここで、デジトレンドの独特な形状と斬新な仕組みを説明しておこう。デジトレンドの時刻表示は、ケースの側面から着用者に向かうように配置されている。メインプレートに平行に取り付けられた時分ディスクによる表示を、プリズムによって90度屈折させることでケース側面から時刻を確認できる仕組みだ。一方、サテン仕上げのステンレススティールケースは、片側が傾斜する、自動車のファストバック風のデザインとなっている。オープンサファイアモデルでは、時分ディスクが見えるようにケースのトップ部分をサファイアクリスタルに置き換えており、これにより時計の印象が大きく変化している。

 こうしたケース側面の時刻表示は、車のハンドル上に手を置いたままでも時刻を確認しやすいように設計されたもので、「ドライバーズウォッチ」という用語はこうしたデザインや同様の目的を持つデザインを備えた時計によく用いられる。初期のデジタルLEDウォッチの中には、このアプローチを採用したものもあった。デジトレンドと同じ1976年発表の、ジラール・ペルゴ「キャスケット」やブローバの「コンピュートロン」などがそうである。それ以前の1972年には、世界初のソーラーセルを搭載したLEDウォッチ「シンクロナー2100」が上部にソーラーパネルを備え、ケースサイドで時刻を表示する同様のフォルムを採用していた。

 デジトロンのデザインもこうしたLEDウォッチに似通っているが、ある重要な部分において全く異なるプロダクトであった。それは動力源が電池や電気ではなく、ゼンマイであるという点だ。つまり、機械式腕時計だったのである。オープンサファイアモデルでは、サファイアクリスタル製の「フード」から機構が見えることでこの違いが強調されており、機械式であるという点が前面に押し出されている。ソプロード社製の自動巻きムーブメントCal.Soprod P024をベースとし、自社設計モジュールによってジャンピングアワー機能を実現している。

 ケースバックからはムーブメントの構成部品の多くを見ることができる。一方、ケース上面からはムーブメントの文字盤側が見え、透明な時分ディスク越しに地板やその他のいくつかのパーツも見ることができる。時分ディスクを露出させるのは単にデザイン的な選択だと思うかもしれないが、実はひとつ重要な実用的機能を担っている。それは蓄光塗料の使用を可能にすることである。ディスクを露出させて光が当たるようにすることで、蓄光塗料が光を蓄える機会を作り出したのだ。

 デジトレンドの標準となるオールメタル仕様では、現在時刻を表示している数字だけがわずかな光を吸収できるに過ぎない。金属製のフードは光を通さないし、ケース側面の風防を通して入る光もわずかであろう。さらに、時刻表示が進んだ時に現れる新しい数字は、ほとんど蓄光されていない状態となる。アミダがこれまでデジトレンドに蓄光塗料を採用してこなかったのには、このような理由があったのだ。

 デジトレンドOSIIでは、周辺の構成部品の設計変更に伴い、初代のオープンサファイアモデルと比べても状況は変わっている。数字が暗闇で発光するだけでなく、蓄光塗料をあしらった装飾的な要素もいくつか取り入れている。それらは単にデザイン上のアクセントであるが、クールで機械的、そしてレトロフューチャーな時計というコンセプトを強調することに一役買っている。さらに、ブラックDLCを施した周辺パーツが、こうしたアクセントを際立たせている。

 縦39mm、横39.6mmというケースサイズゆえに、一般的な時計とは着用感が少し異なる。しかし15.6mmのケース厚とアヴァンギャルドな形状にもかかわらず、ラグのないデザインのおかげで見た目よりも快適な装着感を得られるだろう。。世界限定150本のデジトレンド OSIIの価格は、ストラップ仕様が5150スイスフラン、ステンレススティール製ブレスレット仕様が5500スイスフランとなっている。


腕時計界のUFOが再飛来! アミダ「デジトレンド」が復活

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京セラ製の人工オパール文字盤を備えた、ヴェネチアニコ「ネレイデ オパールブルー」

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ETA Cal.7001を厚さ5.9mmのケースに。チタン製ドレスウォッチ「リヴァネラ ブラック」

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