SIHH2017 詳報 パート1

FEATURESIHH2017
2017.02.07

マリーン トゥールビヨン
12時下にパワーリザーブインジケーターを備える古典的な海洋精密時計の特徴的な佇まいに、フライングトゥールビヨンを兼ね備えた野心作。ケース素材とプライスには、ユリス・ナルダンの名をより広く知らしめようという意志が感じられる。文字盤はドンツェ・カドラン製のグランフー・エナメルだ。自動巻き(Cal.UN-128)。2万8800振動/時。約60時間のパワーリザーブ。SS(直径43㎜)。100m防水。324万円。

マリーン アニュアルカレンダー<
シンプルなマリーンクロノメーターにアニュアルカレンダーを装備。ブルーエナメルの端正な文字盤が特徴的だ。新型ムーブメントの脱進機はもちろん、ユリス・ナルダン十八番のシリコン製だ。自動巻き(Cal.UN-113)。2万8800振動/時。約60時間のパワーリザーブ。SS(直径43㎜)。100m防水。149万円。

 

ユリス・ナルダン

ジラール・ペルゴとともに、新作発表の場をSIHHに移したのがユリス・ナルダンだ。「ハイテク=イノベーション」「マニュファクチュール」「サヴォアフェール」という旧来からある3つの基本コンセプトを踏襲しながら、1940年代、60年代、90年代に発表した古典的なデザインを復刻するなど、合計で40作に及ぶ新作の数々はとてもクオリティが高い。わけても「マリーン クロノメーター」や「パーペチュアル ルードヴィッヒ」といったナルダンの90年代を代表するモデルが甦ったのは実に嬉しいニュースだ。また、トゥールビヨン、アニュアルカレンダー、レガッタ用クロノグラフを装備した3つもの新型ムーブメントを披露し、旺盛な開発欲を広くアピールすることにも成功した。我が国での今後の展開がとても楽しみである。

クラシック  ポール・ディヴィッド・ナルダン
同社のアーカイヴスにある1945年製のドレスウォッチを復刻したモデル。小ぶりなアラビックインデックス、控えめなデイト表示、適正なサイズ感など、実に好ましい出来だ。新たなナルダン ファン開拓なるか。自動巻き(UN-320)。2万8800振動/時。 約48時間のパワーリザーブ。SS(直径39㎜)。30m防水。110万円。

クラシック ダイバー ロックル
精悍なブラック文字盤にアイボリーのインデックス、質感の高い逆回転防止ベゼルなど、けれん味のない1960年代ダイバーズの復刻モデルである。セイルクロス(帆布)製のストラップも雰囲気十分だ。自動巻き(Cal.UN-320)。2万8800振動/時。約48時間のパワーリザーブ。SS(直径42㎜)。100m防水。112万円。

 

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