カンニング竹山が、カシオの50周年記念モデル「カシオトロン」復刻限定モデルを購入し話題を呼んでいる。1974年発売のオリジナルのカシオトロンは、世界初のオートカレンダー機能を搭載したカシオ製腕時計の礎となったモデルだ。竹山は、自身とほぼ同世代に誕生したこの腕時計に「ウキウキしている」と喜びを表現。今回のセレブウォッチ・ハンティングは、昭和レトロブームの中、半世紀前のデザインが今なお色あせない魅力への考察とともに、カンニング竹山と彼が入手したカシオトロン復刻限定モデルについて紹介する。
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2024年8月25日掲載記事]
自身のXにて、カシオトロンを購入した喜びを投稿
カンニング竹山が自身のXにて2024年7月26日にカシオトロンを購入したことを報告した。「地味に欲しかったカシオトロンを手に入れる。53歳だが、ウキウキしている」という文面を添えて投稿したところ、有吉弘行からの「また真似しようかな」をはじめとして、Xユーザーから「カシオトロンまだあるんだ?」「このレトロな近未来感がなんとも雰囲気がありますね」といった多数のリプライがついている。独特の風貌も相まって、カシオトロンは時計愛好家のみならず、カンニング竹山の幅広いファン層にもしっかりと響くアイテムだったようだ。
地味に欲しかったカシオトロンを手に入れる。 53歳だが、ウキウキしている。 pic.twitter.com/l0rx61TdcQ
— カンニング竹山 (@takeyama0330) July 26, 2024
ちなみに、この有吉弘行の「また真似しようかな」というコメントは、竹山が購入したフルメタルG-SHOCKを有吉も欲しくなり、後に手に入れたという経緯によるもの。ふたりが一緒に行ったハワイ旅行でのエピソードだ。ちなみに、当初は有吉から竹山に勧めたのだが、有吉は日本に帰国してから欲しくなり自分用に購入した。
キレキャラで人気を博す、芸歴は今年で34年のベテラン
カンニング竹山は芸歴34年のベテランだ。メディアで大人がきちんとキレるキャラクターで知名度が上昇。現在は個性的なファッションや多趣味で知られ、多数の芸人仲間にも愛されている。前述の有吉弘行とも気心が知れた仲であることは、お互いのやりとりからも明らかだろう。
また、納得のいかないことにはハッキリと自分の考えを発言する姿勢や行動力は今もそのまま。単に思い付いたことだけを主張するのではなく、実際に現場の話を聞いた上で発言するので、コメントにも説得力がある。そのため視聴者から支持されているのだろう。
キレキャラのおかげで本人はキツい性格なのかと勘違いされがちだが、実際にはそんなことはなく、とても優しい。妻が結婚指輪を紛失してしまった際には責めることはなく同じものを購入し、翌日には自分ひとりで探しに行くほどの人物だ。また、カンニングの相方である亡き中島忠幸の息子を、自分の子供のように可愛がるという情に厚いエピソードも持つ。
カシオ初の腕時計50周年を記念した「カシオトロン」復刻限定モデル
今回、カンニング竹山が購入した腕時計は、カシオ初の腕時計が誕生から50周年を迎えたことを記念して復刻されたカシオトロン復刻限定モデルである。世界初のオートカレンダー機能を搭載した1974年発売のカシオトロンを現代の技術で復刻したモデルだ。
「カシオトロン」は“完全自動腕時計”というコンセプトのもと、大の月と小の月(31日が存在しない月)を自動的に判別することができる世界初(当時)のオートカレンダーを搭載し、カシオの腕時計の原点として歴史に名を刻んだモデルである。
今回の復刻版では、新たに世界6局の標準電波受信機能に加え、Bluetoothによるモバイルリンク機能が搭載されるため、スマートフォンを介して精確な時刻情報を取得することができる。さらにタフソーラーが搭載され、オリジナルモデルの見た目ながら現代的な機能にアップデートされている。
現代の品質基準を満たしながら、オリジナルのデザインを徹底検証し、サイズを含め再現した特別モデルであることに、制作側のこだわりの強さを感じる。裏蓋にはスクリューバックが採用され、中央部はガラスパーツに変更。これは内蔵アンテナの電波感度を高めるためだ。そしてオリジナルモデルに記されたロゴは、50周年記念としてリデザインされている。
オリジナルモデルと同じく税抜きで5万8000円という価格設定も面白い。4000本限定で発売され、公式オンラインストアではすでに完売となっているが、この後も長く人気を集めそうなモデルのひとつだ。
BLE電波ソーラー。SSケース(縦42.7×横39.1mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。世界限定4000本。6万3800円(税込み)。完売。
時代を超えて心が躍る! 昭和レトロデザインの潔さ
カンニング竹山は現在53歳、オリジナルのカシオトロンとほぼ同世代である。それゆえ、自分の生まれ年に近いカシオトロンに親近感を抱いたのではないだろうか。
「53歳だがウキウキしている」という言葉からも感じられるように、優れた品質、デザインの名品を手にしたとき、年齢は関係なく心躍らされるものがある。
昭和レトロが注目される令和の世の中において、当時のデジタル社会への夢を体現したデザインが、今も色あせない魅力を放っているのは確かだ。当時最新の技術を最大限に強調したデザインの潔さは、今の世代の人たちにも、心に刺さるものがある。そこに感度の高い芸能人たちが、共感しているのではないだろうか。
https://www.webchronos.net/features/118124/
https://www.webchronos.net/news/120263/
https://www.webchronos.net/features/121277/