サッカー・長谷部誠選手が現役引退会見で着用したのはパテック フィリップ限定モデル

サッカー日本代表の元キャプテンとして活躍し、今シーズン限りでの現役引退を発表した長谷部誠選手。22年間の選手生活を締めくくる引退会見で、彼が着用したのは、パテック フィリップの限定モデル「ワールドタイム」Ref.5330G-010だった。本記事では、長谷部選手の輝かしいキャリアと、彼が愛用する高級時計の数々、そして引退後の展望について紹介する。真の時計愛好家としての一面や、日本代表コーチ就任という新たな挑戦など、長谷部選手の多彩な魅力に迫りたい。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2024年9月8日掲載記事]


ついに22年間の現役生活を終えた長谷部誠選手

写真:森田直樹/アフロスポーツ
2024年5月24日に東京都内で開催された引退会見で撮影された写真。 左腕を飾るのは、パテック フィリップ「ワールドタイム」Ref.5330G-010。

 ドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠は、リーグの最終戦を終え、このシーズンを最後に現役引退することを発表。2024年5月24日に記者会見を行った。日本サッカー代表のキャプテンとして3大会連続でワールドカップに出場した長谷部誠は、その高い戦術理解力とリーダーシップを発揮するミッドフィールダー、ディフェンダーであることは広く知られている。キャプテンとしての日本代表出場試合数は81試合を数え、これは日本代表の歴代記録1位だという。

 長谷部誠の選手人生の節目となる引退会見で、左腕に存在感を示していたのがパテック フィリップの時計だった。会見の中で、長谷部誠は「まだ実感はありませんが、自分で引退の時期を決められたこともあり、全く後悔がなく、大きな満足とともにキャリアを終えることができました。今、自分に何が残ったかというと、人。出会いが大きな財産」と、語った。

 結果を出し続けてきた長谷部誠の言葉は、これまでも多くの人々の心に響いてきた。例えば、「心を整える」という表現は、彼の書籍『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』(幻冬舎刊)のタイトルにもなった言葉である。本書は136万部を突破するベストセラーとなったが、この著書の中でも、自身が腕時計に興味を持ち始めたきっかけが記されている。


真の時計愛好家としての一面をSNSで発信

 多くのアスリートは、アンバサダー契約を結び、さまざまな場面で契約先ブランドの時計を身に着ける。しかし長谷部誠の場合は、ストレートに自身で購入したモデルを着用している。両者の違いは明らかだ。腕時計に興味を持ったきっかけは、浦和レッズの入団後に、先輩に勧められ、ロレックスの理に適った存在に魅了されたからだという。

 初めて購入したロレックスは「サブマリーナー」。その後10年以上にわたって「GMTマスターⅡ」「デイトナ」といったロレックスの王道モデルを愛用し続けていることが、自身のインスタグラム投稿からも確認できる。

 長谷部誠は、すでにフランクフルトでアシスタントコーチを務めているが、今後は日本代表コーチを兼任するというニュースも飛び込んできた。「選手時代とはまったく違う仕事ですので、たくさん学ぶことがあります。まずは選手とコーチングチームを観察し、それから少しアクティブになっていく」と、計画しているようだ。


現役引退会見に、パテック フィリップ日本限定モデルで挑む

プラムカラーが印象的なパテック フィリップ「ワールドタイム」Ref.5330G-010。

 2023年に東京で開催され、大盛況のうちに終了した、パテック フィリップ ウォッチアート·グランド·エキシビション(東京2023)。その開催を記念して6種類の限定モデルがリリースされた。長谷部誠が引退会見で着用していたのはこのうちの1本。限定300本の「ワールドタイム」である。

 このモデルは展示会のテーマカラーだったプラム色が強調され、サファイアクリスタルバックには「PATEK PHILIPPE-TOKYO」の文字が転写。18Kホワイトゴールド製ケースのサイズは40mm、文字盤もプラムカラーで統一され、24都市名の“TOKYO”が赤色で示されている。

 通常、24時間リングの正午は太陽のシンボルマークだが、限定モデルでは日の丸を想起させる赤いドットが描かれている。遠くヨーロッパでプレイし、指導者として新たな道を歩み始める長谷部誠がこの時計を選んだ背景には、日本人としてのアイデンティティを忘れまいとする彼の心境があるのかもしれない。

 文字盤には手作業によるギョシェが施されており、見る角度によって華やかに表情を変化させる。アリゲーターストラップも、ステッチまでプラム色でまとめられており、ヴィンテージ調の2段ラグとあわせて並々ならぬ存在感を放つ時計となっている。

 今後もフランクフルトと日本の2拠点における活躍が期待される長谷部誠。そんな彼にとって、ワールドタイムは不可欠な機能だろう。彼のブレない意志と確かな人格は、多くの人々からの信頼と尊敬を勝ち取っている。その揺るぎない存在感は、パテック フィリップのそれと重なって見える。

パテック フィリップ「ワールドタイム」Ref.5330 G-010
自動巻き(Cal.240 HU C)。37石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ11.57mm)。3気圧防水。1248万5000円(当時)。300本限定。


パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109



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