ラミ・マレック(Rami Malek)
2018年11月に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』の話題性は、年をまたいだ今日でも健在だ。現時点で興行収入は100億円を突破し、また国内におけるクイーン作品のCDは、2018年10月以降で全出荷枚数100万枚を突破しているという(参照:MOVIE Collection)。
写真は、先日1月6日に米ロサンゼルスのビバリーヒルトン・ホテルで行われた、第76回ゴールデン・グローブ賞授賞式のバックステージにおける1コマだ。同賞において『ボヘミアン・ラプソディ』はドラマ作品賞を、主演のラミ・マレックはドラマ部門の主演男優賞を獲得している。
ラミ・マレックの隣で感慨深い表情を浮かべるのは、本作において音楽総指揮を務めたクイーンのギタリスト、ブライアン・メイだ。彼が「セイコーダイバー」を愛用していることは当連載で以前に紹介済みである。(「クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが選んだ腕時計」)
フレディ・マーキュリー本人が腕時計をしていた姿はまだ確認ができていないが、作品中でフレディになりきったラミ・マレックは、この授賞式にカルティエの「タンク MC ウォッチ」を着けて臨んでいだ。世間からの注目度もこれからの期待値も抜群の彼を、角型の時計が控えめながらも知性的に飾っている。
「タンク MC ウォッチ」
1981年、米ロサンゼルスでエジプト出身の両親のもとに生まれたラミ・マレック。2004年より俳優業を開始し、2010年のテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』や、2006年の映画『ナイト ミュージアム』などに出演してキャリアを重ねてきた。2015年スタートのドラマ『ミスター・ロボット』ではエミー賞を受賞しており、実力を充分に見せつける形で今回の『ボヘミアン・ラプソディ』の爆発的ヒットに貢献した。
これからますますスクリーン上で会えることが予想される俳優である。フレディ・マーキュリーの強烈な個性を演じ切った彼が、今後どのような役柄にチャレンジしていくのかが非常に楽しみだ。(高井智世)