セイコー「クオーツ アストロン」が50周年記念モデルで復刻

FEATUREWatchTime
2020.01.21

ゼニスのエル・プリメロ、タグ・ホイヤーのモナコ、オメガのムーンウォッチなどが誕生から半世紀を記念した2019年。その年末にはもうひとつ、1969年につながるマイルストーンが存在した。日本の時計界の巨人、セイコーが発表した「1969 クオーツ アストロン 50周年記念限定モデル」だ。この時計は初代「セイコー クオーツ アストロン 35SQ」のデザインを踏襲し、2012年から採用されているGPSソーラークォーツムーブメントの最新版が搭載されている。

1969 クオーツ アストロン

「1969 クオーツ アストロン 50周年記念限定モデル 18Kゴールド」。GPSソーラークォーツ(Cal.Cal.3X22)。18KYG(直径40.9mm)。10気圧防水。クロコダイルストラップ。世界限定50本。380万円(税別)。
Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo

セイコー アストロン
「1969 クオーツ アストロン 50周年記念限定モデル」

 1969年12月25日のクリスマスにリリースされたオリジナルのセイコー クオーツ アストロンは、音叉型の水晶振動子とオープン型ステップモーターを採用し、特許権利化した技術を公開した。時計業界を揺るがす月差±5秒という精度をもたらした技術は、現在の標準的なクォーツムーブメントの精度に照らし合わせても高精度である。2012年にセイコーは新たな革新的技術導入と共に、アストロンという名称のリバイバルを図った。外部からの充電不要な光発電を動力源とし、また簡単なボタン操作でGPS衛星からの電波を受信し素早く現在地の時刻表示を行う世界初のGPSソーラーウォッチを発表した。

1969 クオーツ アストロン

ゴールドケースの繊細な彫り模様は、手作業によって施される。

 今回新しく発表されたクオーツ アストロン50周年記念限定モデルの外観は、1969年のオリジナルモデルを踏襲している。曲線を描いたシルエットの直径40.9mmのケース、薄いベゼル、幅広のラグは18Kイエローゴールド製で、手作業によって施された深い彫り模様が施されている。ボックスタイプのサファイアクリスタル製風防の下にある文字盤は、優雅なヘアライン仕上げ。そして初期型のクオーツ アストロンにつながる要素として、細い針と多面構成のアプライドインデックスの上面にあしらわれたブラックのラインが挙げられる。なお、記念限定モデルの3時位置にはオリジナルモデルにはないデイト表示が新たに配された。

1969 クオーツ アストロン

ケースバックにはリミテッドエディションのシリアルナンバーと、記念モデルの証しである「Commemorating the 50th anniversary of Quartz Astron, released on Dec 25, 1969」の文字がしるされる。

 50周年限定記念モデルに搭載されるムーブメントは、最新のGPSソーラーであるキャリバー3X22である。これまでで最薄のGPSソーラークォーツムーブメントだ。GPSによる時刻修正機能を有しながら小型化に成功し、ゴールドケースはオリジナルモデルの厚さ11mmをほぼ維持する12.8mmを実現している。1日に最大で2度、自動的にGPS衛星からの電波を受信することにより、いつでも正確な時間を表示。シンプルな3針の時間表示に加え、アストロンには2100年まで調整が不要なカレンダー機能も搭載されている。

1969 クオーツ アストロン

アニバーサリーロゴを配した、木製のスペシャルボックス。

 ソリッドゴールド製ケースバックには、馬蹄型の枠内に50周年記念の英文がしるされている。ブラウンのクロコダイルストラップには、プッシュボタンで取り外しができる三つ折れのクラスプが合わせられている。「1969 クオーツ アストロン 50周年記念限定モデル」は、50周年記念ロゴがあしらわれた木製のスペシャルボックスに収められ、2019年11月末に全世界のセイコーブティックと正規取扱店で販売された。

1969 クオーツ アストロン

初代セイコー クオーツ アストロンのデザインを踏襲したオマージュウォッチ。


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