プロ野球界初の文化勲章を受章した“ミスタープロ野球”長嶋茂雄が愛用するピアジェの時計

スペシャルな日に選ばれた時計はピアジェ ポロ 45クロノグラフ

　国民栄誉賞授与式に長嶋監督が着用したピアジェ「ピアジェ ポロ 45 クロノグラフ」に搭載される自動巻きムーブメントCal.880Pは、フライバック機能クロノグラフ、第2時間帯表示、ラージデイト表示、スモールセコンドを備えながら、厚さは5.6mmという薄型クロノグラフムーブメントだ。

　Cal.880Pは時計の代表的な機構であるクロノグラフの中でも、クロノグラフを停止させることなくリセット＆再スタートさせることができる、高精度のフライバック機能を備えている点が特徴だ。1度ボタンを押すだけで、分針とセンターセコンドの針がゼロに戻り、自動的に新しい計測が開始される。

　クロノグラフは、スタート、ストップ、リセットを統率するコラムホイールと、高効率な垂直クラッチにより司られている。垂直クラッチは針飛びが起こりづらいうえにパワーリザーブの無駄な消費が避けられる利点がある。

　ピアジェは1874年創業、クラフツマンシップと大胆なデザインを誇るウォッチ＆ジュエリーメゾンである。つい先日開催されたジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリでも「ライムライト ガラ プレシャス レインボー」「アルティプラノ アルティメート・オートマティック」の2本が賞を獲得している。ジュエラーでもあるピアジェならではのダイヤモンドセッティング技術の高さと共に、薄さを追求するブランドであることも時計愛好家の中では広く知られている。

“ミスタープロ野球”と呼ばれるに至った長嶋茂雄の貢献

　六大学野球の大スターだった長嶋茂雄監督は、1958年に東京読売巨人軍へ入団。当時プロ野球は学生野球の六大学野球に対して“職業野球”と呼ばれ、地位も人気も六大学野球には到底及ばなかった。長嶋茂雄の巨人入団によって“立教大学の長嶋”ファンが後を追い、さらにスター性とダイナミックなプレースタイルが新規のファンを生んだことで、今日のプロ野球人気が確立されたといっても過言ではない。

　長嶋監督の“ミスター”という愛称が所属球団の顔としての「ミスタージャイアンツ」というだけではなく、「ミスタープロ野球」の意として呼ばれているのはこのためだ。日本中から愛された現役時代を経て、平成に入ると監督としても多くの栄光を掴んだ長嶋監督。その一方でアテネ五輪日本代表監督だった2004年には脳梗塞に倒れ、五輪出場を断念した経緯もある。だからこそ今回の東京五輪開会式への出場は本人にとって溢れる想いがあったことだろう。

「五輪は特別だと実感し、高揚感に包まれました。何とも言えない感動があった」と現役時代を彷彿とさせる笑顔を見せる長嶋監督は今回の文化勲章受章でも「もっと頑張りたい」「肉体的にはもたないけど、気持ち的には今も現場に戻りたい」と語る野球への情熱がまだまだ感じられる発言もあった。現実世界の時間をボタンひとつで巻き戻すことができるなら、長嶋監督は何度でもリセットし続けるのかもしれない。