ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史と魅力。代表的なコレクションを紹介

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2021.12.28

ワンランク上の時計を選ぶ際に検討したいブランドのひとつがヴァシュロン・コンスタンタンだ。他の高級時計ブランドとは一味違う魅力を秘めたメゾンの歴史と魅力に迫るとともに、代表的なモデルを紹介する。

フィフティーシックス・オートマティック


世界三大時計ブランドのひとつ「ヴァシュロン・コンスタンタン」

ヴァシュロン・コンスタンタンは、雲上ブランドと呼ばれるメゾンのひとつである。他の高級ブランドとは一線を画す存在である理由を知っておこう。

「雲上ブランド」といわれる理由

ジュネーブ・シール

スイス・ジュネーブ州が制定するムーブメント規格「ジュネーブ・シール」。審査はスイスのジュネーブで行われ、ジュネーブ州内に拠点を置く企業で、すべての部品製造や組み立て作業がジュネーブ州内で行われたムーブメントが対象となる。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、パテック フィリップやオーデマ ピゲと並ぶ世界三大時計ブランドのひとつである。

これらは他のスイス高級時計ブランドとは一線を画すことから、雲の上の存在という意味を込めて「雲上ブランド」ともいわれている。

他の追随を許さない卓越した技術を有している点が、ヴァシュロン・コンスタンタンが雲上ブランドと称される理由のひとつだ。

例えば世界三大時計ブランドにおける多くのムーブメントは、極めて高い技術力を証す規格「ジュネーブ・シール」の厳格な基準をクリアしている。

雲上ブランドの優れた技術は、職人たちのビジョンも大きい。ヴァシュロン・コンスタンタンのベテラン職人らは、1点限定ものや究極のキャリバーを作り上げることを自らの使命に掲げている。

一度も途切れることなく紡がれた歴史

世界三大時計ブランドと呼ばれるもうひとつの理由が、ブランドの持つ長い歴史だ。三大ブランドはいずれも創業以来、長期にわたり伝統を守り続けている。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界三大時計ブランドの中で最も古い歴史を有するブランドである。1755年の創業から260年以上もの間、創業一族が歴史を紡いできた。

特に、1960年代に起きたクォーツクライシスによって、自社の歴史に空白期間が生まれてしまった高級ブランドは少なくない。

その中でヴァシュロン・コンスタンタンは、一度も歴史を途切れさせずに発展してきた稀有なメゾンなのである。


ヴァシュロン・コンスタンタンの時計が持つ特徴

ヴァシュロン・コンスタンタンが製造する最高峰の時計には、どのような特徴があるのだろうか。ブランドを象徴する主な要素を紹介する。

ブランドの誇りを体現する「マルタ十字」

マルタ十字

スイス連邦知的財産庁に登録されているマルタ十字が、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルとして採用されたのは1880年のこと。現在ではダイアルやリュウズなどにこのマークが施されている。

ヴァシュロン・コンスタンタンの時計には、ブランドのシンボルマークであるマルタ十字が配されている。カトリック修道会のマルタ騎士団が掲げていたとされるマークだ。

ロゴにマルタ十字が採用されたのは、かつて香箱のカバーに取り付けられていた部品のデザインがマルタ十字に似ていたためである。

メゾンの誇りを体現するマルタ十字のロゴは1880年にはスイスで商標登録され、現在ではダイアルやリュウズ、ラグなどに用いられている。

類まれな時計製造技術

レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリア

2021年に発表されたユニークピースのひとつ「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリア」。レトログラード・ジャンピング・パーペチュアルカレンダー、2軸トゥールビヨンに加え、24時間およびデイ/ナイトの表示に立体的な地球のモチーフが目を惹く。手巻き(Cal.1991)。94石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KPG(直径46mm)。

ヴァシュロン・コンスタンタンの時計が持つ特徴には、長い歴史に裏打ちされた類まれな時計製造技術を反映していることも挙げられる。

仕上げの美しさやケース、文字盤の平滑さは、細やかな作り込みから生み出されているものだ。数々の複雑機構モデルにも、圧倒的な技術力が存分に駆使されている。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、ジュネーブの屋根裏部屋にある工房で活躍した時計職人キャビノティエの精神を受け継ぐメゾンだ。

ヴァシュロン・コンスタンタンの工房であるレ・キャビノティエでは、技術力を結集させて1点制作のユニークピースを顧客に提供している。