セイコー「プロスペックス SBDC101」をレビュー。ファーストダイバーはいかにして現代に甦った?

FEATUREインプレッション
2023.04.09

外装も中身も現代的に進化

 ダイバーズウォッチとしての性能を確認してみると、3時位置に蓄光が配されていないため、2018年に改定されたISO(国際標準化機構)には準拠したものではないと分かる(編集注:インプレッション用に借りた個体は3時位置に蓄光が塗布されていない仕様だったが、その後のマイナーチェンジによって、現在は3時位置にも蓄光が配された)。

 しかしながら暗所でも視認性は十分。また、逆回転防止ベゼルも120ノッチで1周するもので、感触が良い。

 さらに搭載するムーブメントはCal.6R35。2019年から使われる新ムーブメントで、パワーリザーブを約70時間に延長させている。SBDC101は外装だけでなく、中身も現代的なスペックへと進化させたのだ。


キレイめスタイルにも対応できる品の良さも魅力

 最後にコーディネートについて考えてみる。SBDC101はダイバーズウォッチではあるが、色数が抑えられており、また40.5mmのケース径によって品の良さも感じさせる。

プロスペックス SBDC101

 そのため、タイドアップの機会が減った昨今なら、ジャケットセットアップなどにも難なく合わせられるだろう。もちろん、Tシャツにデニムなど、カジュアルな装いとの相性は言うまでもない。

 細い腕にも載るため、重さに問題なければ、マニッシュな時計がお好みの女性にも勧めたい。個人的には短丈Tシャツ・レザー調の台形ミニスカート・厚底サンダルのようなコーディネートに合わせると、意外と可愛いと思う。誰かやってくれー(笑)。

 SBDC101は、ものすごくカタい業種を除けば、この1本でオフィスから休日、そして海まで着用でき、タフさはお墨付き。しかも税込みでも20万円を切るのだから、かなり満足できるはず。若手ビジネスマンや機械式時計初心者にも手にとってもらいたい1本だ。

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