ブルガリは、2025年9月、イタリア・ヴァレンツァの「マニファットゥーラ ブルガリ」内に、ジュエリースクール「スクォーラ ブルガリ」を開校する。TADS – Tarì Design Schoolとの提携によって実現したこのスクールは、事前の経験を問わず誰でも入学できる教育の場として運営される。現在、金細工および宝石セッティングに関するトレーニングプログラムの入学受付を開始しており、学生があらゆる段階のジュエリー制作技術を習得することを目指している。
未来の職人を育成する、開かれた学びの場
ブルガリは、イタリア・ヴァレンツァに位置するマニファットゥーラ ブルガリ内に、ジュエリースクール「スクォーラ ブルガリ」を開校する。入学にあたって専門的な経験は問われず、高等学校卒業資格と優れた手先の器用さ、そしてジュエリーの世界に対する情熱を持つ参加者を迎え入れる。
同校では、ジュエリー制作における創造性と技術を総合的に学べるようプログラムが組まれている。2025年9月に開始するのは、「金細工コース」と「宝石セッティングコース」のふたつ。金属加工技術の全範囲を学ぶ金細工コースでは、合計1680時間をかけて、曲げ加工やはんだ付け、ワックスモデリングから仕上げ、研磨までを網羅する。一方、宝石セッティングコースでは、パヴェやベゼル、爪留めといった宝石の取り付け技術に焦点を当てた、600時間にわたるトレーニングが提供される。
このスクールは、2017年に設立された、新採用の職人向け研修である「ブルガリ ジュエリーアカデミー」と並び、ブルガリの人材育成と技術伝承への幅広い取り組みの戦略的な要となる。ブルガリは包括性と多様性を重視する姿勢のもと、難民プログラムの支援も行っており、その活動が評価され国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から認証を受けている。今後もブルガリでは、“メイド イン イタリー”の卓越性を保護し、次世代の職人を育成、支援するというヴィジョンが推進される。