1980年代にブライトリングが生み出した「クロノマット」。誕生以来、アイコニックな意匠はそのままに着実な進化を遂げ、現在では同ブランドを代表するコレクションのひとつとなっている。2026年、そんなクロノマットがリニューアル。同ブランドが止めなかった“着実な進化”を象徴するような新しさを備えたコレクションとなった。

ブライトリング「クロノマット」がリニューアル!
1980年代、ブライトリングとイタリア空軍のアクロバット飛行チームであるフレッチェ・トリコローリとの提携の下に製造された「クロノマット」。オリジナルから続くアイコニックな意匠は現代も踏襲されており、しかし40年以上の歴史の中で、性能やディテールは着実な進化が遂げられてきた。
2026年、そんなクロノマットがフルリニューアル。「クロノマット B01 42」「クロノマット B31 オートマチック 40」「クロノマット オートマチック 36」が発表された。

自動巻き(Cal.01)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.77mm)。200m防水。各138万500円(税込み)。
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自動巻き(Cal.01)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.77mm)。200m防水。各132万5500円(税込み)。

自動巻き(Cal.01)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS×18KRGケース(直径42mm、厚さ13.77mm)。200m防水。(左から)206万8000円、158万9500円(ともに税込み)。

自動巻き(Cal.01)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KRGケース(直径42mm、厚さ13.77mm)。200m防水。(左から)753万5000円、451万円(ともに税込み)。

自動巻き(Cal.01)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS×Ptケース(直径42mm、厚さ13.77mm)。200m防水。(左から)181万5000円、175万4500万円(ともに税込み)。

自動巻き(Cal.B31)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約78時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.99mm)。200m防水。各94万6000万円(税込み)。

自動巻き(Cal.B31)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約78時間。SS×Ptケース(直径40mm、厚さ10.99mm)。200m防水。(左から)133万1000円、127万6000万円(ともに税込み)。

自動巻き(Cal.ブライトリング10)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ9.68mm)。100m防水。72万500円(税込み)。

自動巻き(Cal.ブライトリング10)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ9.68mm)。100m防水。86万9000円(税込み)。

自動巻き(Cal.ブライトリング10)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS×18KRGケース(直径36mm、厚さ9.68mm)。100m防水。148万5000円(税込み)。

自動巻き(Cal.ブライトリング10)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ9.68mm)。100m防水。124万3000円(税込み)。

自動巻き(Cal.ブライトリング10)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS×18KRGケース(直径36mm、厚さ9.68mm)。100m防水。177万1000円(税込み)。
進化を続けてきたクロノマット
アーネスト・シュナイダーがブライトリング家からブライトリングの経営を引き継いでより4年後にあたる1983年、パイロットでもあった彼はフレッチェ・トリコローリと協力して、「アクロバット飛行中のような、大きな負荷のかかるコックピットでも使用に耐えられる性能」と「フォーマルな場にもふさわしい洗練──例えばパイロットが非番の日にエレガントに着けこなせるような」を両立した腕時計を開発し、翌1984年、ブライトリング創業100周年を記念してリリースした。この腕時計がクロノマットだ。なお、クォーツ式時計の普及が目覚ましかった1980年代にあっても機械式であった本作は、「クロノグラフ」「オートマティック」を組み合わせてクロノマットと名付けられた。

1983年に製造されたクロノマット。フレッチェ・トリコローリのチームへと贈られた。文字盤2時位置にはイタリア国旗の色をまとった3本の矢と「P.A.N frecce tricolori」の文字が描かれる。P.A.Nは「パットゥーリア・アクロバティカ・ナツィオナーレ(イタリア空軍アクロバット飛行隊)」の頭文字。
初代クロノマットは人間が耐えられる7Gを凌駕する最大20Gの負荷に耐えられる堅牢な設計で製造されており、また、現行モデルにも採用されているルーローブレスレットが備えられていた。このブレスレットは目を引くのみならず、着用感を快適にしており、クロノマットがブライトリングのオールパーパスなスポーツウォッチとしてのポジションを確立するのに大きく貢献した。クロノマットは販売代理店を経営する ルイジ・マカルーゾの後押しもあり、イタリア市場でまず人気に。ミラノやローマの街で注目を集め、そこを訪れていた米国人観光客が購入し、自国へと持ち帰ったことがきっかけで、人気が世界各地へと波及していった。

2020年、ブライトリングの新設インハウス・デザインチームにより、クロノマットはさらなる進化を遂げる。1980年代のルーツに着想を得て、よりスリムなケースとルーローブレスレットを再び採用することになったのだ。

今回リリースされた新作は、この2020年のリニューアルによって基礎が築かれた。ブライトリングCEO ジョージ・カーンは、新生クロノマットについて「新しいクロノマットは、その象徴性を形作ってきた要素をさらに洗練させたものです。(クロノマットの)アイデンティティーを守りながら、デザインを進化させました」と語った。
派手さはない、確かな進化
新生クロノマットの進化に派手さはないが、ブライトリングらしく着実なものだ。クロノマットの特徴的なライダータブやルーローブレスレットといった意匠は従来のまま、ケースとブレスレットを完全に一体化させている。こういった統合されたブレスレットの中にはストラップ交換が制限されるものもあるが、本作はラグを持たないわけではなく、ラグがケース内部に巧みに隠されているため、この制約を克服している。

さらに、ステンレススティールまたはステンレススティール×18Kレッドゴールドのコンビモデルに備わるルーローブレスレットには、新たに微調整機構が搭載された。このマイクロアジャスト機構はブライトリングが新開発した、特許取得済みの機構だ。調整に工具が不要であることはもちろん、手首に着用したままバタフライクラスプの両側から、それぞれコマひとつ分を延長することができるようになった。重量のあるスポーツウォッチであっても、このブレスレットによって快適な装着感がもたらされることが分かる。
各モデルにあふれる魅力

モデルによって進化の点が異なることも注目したい。クロノマット B01 42 クロノグラフは、ケース直径は従来モデルと変わらず42mmであるものの、厚さが15.1mmから13.77mmへと変化。薄型化によって装着感が高められている。なお、リュウズガードもコンパクトになっている。
また、ベゼルは従来の18パーツ構成から一体化され、ベゼルリング、インサート、ライダータブ、スクリューが単一構造に。フランジにあった1/100目盛りが取り除かれていることと相まって、シンプルでエレガンスが際立つデザインへと進化したと言える。
搭載するムーブメントは、引き続きCOSC認定のCal.01。パワーリザーブは約70時間である。

クロノマット オートマチック B31 40が新たに登場したことも特筆すべき点だ。本作は、クロノマット初の3針+日付表示付きモデルとなる。合計5種類がラインナップされる本作は、2025年に発表されたCOSC認定のCal.B31を搭載している。Cal.B31はブライトリング初の自社開発3針ムーブメントで、パワーリザーブ約78時間、フリースプラングテンプ、そして日付操作禁止時間帯を持たないという、優れた性能を備えていることが特徴だ。直径40mm、厚さ10.99mmとコンパクトなケースによって、ビジネスシーンでも手首で存在感を放ってくれるだろう。

クロノマット オートマチック 36は、ブライトリングが「幅広い手首のサイズに対応できるように」として、直径36mm、厚さ9.68mmのケースを採用している。セリタ製ムーブメントをベースにしたCal.10を搭載しており、COSC認定、パワーリザーブ約42時間というスペックとなっている。マザー・オブ・パール文字盤やダイヤモンドをあしらったベゼルを持つモデルもラインナップされており、スポーツウォッチでありながら、ドレッシーな装いを助けてくれる1本と言える。
ブライトリングのデザイン責任者であるパブロ・ウィドマーは今回のクロノマットのリニューアルについて、以下のように語った。
「うまく機能しているものを、なぜ変える必要があるのでしょうか? 今回のアップデートは、クロノマットを作り替えることではなく、そのシンプルさをさらに磨くことにあります。プロポーションはより人間工学的に洗練され、流れるようなケースとブレスレットによって、特徴的な要素が一層引き立っています」



