ユリス・ナルダン【2021 新作】未来のマリンクロノメーターの姿は「UFO」

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2021.04.20

2021年に175周年を迎えるユリス・ナルダンは、175年後のマリンクロノメーターの姿を想像して製作したテーブルクロック「UFO」を発表した。宇宙へのロマンを抱かせる未確認飛行物体のように、このクロックはデザイナーやエンジニア、時計職人の好奇心を掴んで離さない。

ユリス・ナルダン UFO


未来への航海

ユリス・ナルダンは創業175周年を祝し、未確認飛行物体「UFO」と名付けたテーブルクロックを発表した。見れば見るほどに不思議なその外観は、175年後のマリンクロノメーターを想像してデザインされ、未来への航海へ向けて舵を切った。

 1846年に創業したユリス・ナルダンは「最高の時を図る道具を作りたい」という想いのもと、船舶に搭載する高精度なマリンクロノメーターを製作していたが、同社は今作で過去の栄光を残しながらも「ブランドの未来」を祝ったのである。

ユリス・ナルダン UFO

ユリス・ナルダン「UFO」
手巻き(Cal.UN-902)。3600振動/時。パワーリザーブ約1年。アルミニウム・ガラス(高さ264mm、直径159mm)。世界限定75個。497万2000円。

 開発にあたって、CEOのパトリック・プルニエの次のように述べた。

「ヴィンテージコードを再利用して過去の時計を復刻させることは、今回のアニバーサリーモデルの製作意図ではありませんでした。それどころか、逆に175年分の飛躍を目指したのです。私たちは常に先を見ています。2196年にデザインされるマリンクロノメーターはどんなものだろうを考えていました。」

 このテーブルクロックは、デザイナーやエンジニア、そして時計職人が考える未来のクロノメーターの姿を表現したのだ。過去、現在、未来という3つのタイムゾーンを表示し、ユリス・ナルダンが刻んできた歴史の全てを「UFO」に収めてしまったのである。

時の旅へと導くムーブメント

「UFO」のムーブメントは、1839年の創業以来、複雑なクロックの製作を行うメゾンである「レペ」が手がけている。675個ものパーツで構成されるUN-902は、6つの高箱を備えることで、約1年間のパワーリザーブを保持。そのため、最も高い位置にある直径49mmの大型テンプが、3600振動/時という低振動で動作しているのだ。半回転で1秒というスローペースでデットビートセコンドを動かし、均等に時を刻んでいる。

ユリス・ナルダン UFO

 非常に長いパワーリザーブだが、付属のステンレスキーで40回巻き上げれば1年分の力を貯めることができる。また3つのダイアルには巻き上げ用のノッチがあり、時刻修正もこのノッチを回して行う。

職人の魂が吹き込まれたガラス

 ムーブメントを囲む、厚さわずか3mmの卵型ガラスにも注目したい。これはスイスのヌーテシャル湖畔にあるガラス工房「VerreetQuartz」に所属する26歳のガラス職人、ロマン・モンテロの手によって、ひつひとつで手作業で製作されている。

ロマン・モンテロ

 非常に薄いガラス管を製作するためには、ガラスがまだ熱いうちに旋盤を使い、1500度の温度で45分以上も引き伸ばす必要があるという。「UFO」を包み込むひとつの卵型ガラスを完成させるまで、全肯定で約半日を費やす。集中力と忍耐と必要とする、熟練の技で生み出されているのだ。

 ユリス・ナルダンはこれまでの歴史を「UFO」という名のタイムカプセルに閉じ込めた。175年後の未来には、一体どんな時計が生まれているだろう。


Contact info: ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791


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