SIHH2018を彩った 佳作、良作、傑作たち

FEATURE時計ランキング
2018.04.19

選考委員の選定モデル詳細


菅原 茂(64歳) 時計ジャーナリスト

「世界初への〝挑戦〟に注目」
リーダーたちの相次ぐ世代交代の影響か、そこかしこで新たな挑戦が見られた今回。「良質」かどうかはさておき、スポーツ観戦よろしく記録への奮闘ぶりが印象的だった新作を中心に選んだ。

1 ピアジェ/「アルティプラノ」 アルティメート・コンセプト
2 ヴァシュロン・コンスタンタン/メティエ・ダール・レ・アエロスティエ
3  フェルディナント・ベルトゥー/クロノメーター フェルディナント・ベルトゥー FB 1R.6-1
4 ユリス・ナルダン/フリーク ビジョン
5 A.ランゲ&ゾーネ/トリプルスピリット
6 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク RD#2
7 パネライ/ロ シェンツィアート ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオ - 47mm
8 ヴァン クリーフ&アーペル/レディ アーペル プラネタリウム ポエティック コンプリケーション ウォッチ
9 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック
10 H.モーザー/スイス アイコンズ ウォッチ


安藤夏樹(42歳) MOMENTUM編集長

「風景が変わりはじめたSIHH」
個人的に関心の高い「小さい」「薄い」「ラグやケースが細マッチョ」といった“華奢な時計”。数は期待していたほどではなかったが、そうした時計がいくつか発表されており、スマートな印象のクロノグラフやダイバーズウォッチが見られたのは収穫。やや不満だったのは、その多くが「数量限定」であったこと。これからの市場を引っ張る存在になりうる時計が限定モデルばかりなのはちょっと残念。

1 ピアジェ/「アルティプラノ」 アルティメート・オートマティック
2 カルティエ/レヴェラシオン ドュヌ パンテール ウォッチ
3 A.ランゲ&ゾーネ/1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”
4 ジラール・ペルゴ/ロレアート 38mm クロノグラフ
5 IWC/ポルトギーゼ・クロノグラフ “150イヤーズ”
6 モンブラン/モンブラン 1858 モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション 100
7 ジャガー・ルクルト/ジャガー・ルクルト ポラリス・メモボックス
8 ボーム&メルシエ/クリフトン ボーマティック
9 H.モーザー/エンデバー フライングアワーズ
10 リシャール・ミル/RM 53-01 トゥールビヨン パブロ・マクドナウ


名畑政治(58歳) 時計ライター

「個性を生かした豊富なバリエーションが楽しい」
「薄型」がやや多めだが、見事に各社の方向性がバラバラで独自性を生かした展開が印象に残った2018年のSIHH。個人的にはとても良い傾向だと思うし、妙なトレンドに振り回される時代は終わったのかな、とも思う。例によってすべて同列、順位無し。

・ カルティエ/サントス ドゥ カルティエ ウォッチ LM
・ ジャガー・ルクルト/ジャガー・ルクルト ポラリス・オートマティック
・ オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク RD#2
・ リシャール・ミル/RM 53-01 トゥールビヨン パブロ・マクドナウ
・ H.モーザー/ヘテージ・トゥールビヨン
・ ヴァシュロン・コンスタンタン/フィフティーシックス・コンプリートカレンダー
・ A.ランゲ&ゾーネ/サクソニア・アウトサイズデイト
・ モンブラン/モンブラン 1858 モノプッシャー クロノグラフ リミテッドエディション 100
・ パネライ/ロ シェンツィアート ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオ - 47mm