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第4回「どんな時計を買うべきか?」(1/2)

高品質と低価格を両立した好例が、スイスのスウォッチである。1980年代にほぼ完全な自動化ラインを整備したスウォッチは、高賃金のスイスでも、安価に時計を作れることを証明した。スウォッチ「スキンノワール」。クォーツ。プラスチックケース。1万3000円(税別)。Contact info:スウォッチ グループ ジャパン スウォッチコール Tel.0570-004-007

 

広田雅将(クロノス日本版):文
Text by Masayuki Hirota(Chronos-Japan)

 気に入った時計を見つけて、自分の使う状況も、装着感も視認性も確認したとする。では次に考えるべきは、その時計に対価を払うかどうか、である。

 時計の値段はどうやって決まるのか?

 市場には1000円で買える時計もあれば、1000万円する時計も存在する。これは自動車のあり方に似ているが、自動車と時計はふたつの点が大きく異なる。数百万本作る量産品もあれば、数本しか作らない工芸品も、同じ時計なのである。自動車もメーカーごとに生産台数はまったく違うが、時計ほどの差はない。そして時計の場合は、自動車と異なり、完全に自動化ラインで作ることもできるし、手作業で作ることもできる。現在時計の値段がわかりにくくなった最大の理由は、機械で作った物と、手作業で作った物の違いが分かりにくく、しかもそのふたつが混在している場合があるからだ。ただ一般論を言うと、一部の工芸品を除いて、今の時計は工業製品である。つまり店頭での販売価格は、生産コストに積み増しするして決められる。

 時計の値段を左右する要素は、以下の通りである。

・生産本数
・手仕上げの割合
・宣伝広告費
・部品点数

 生産本数については先述したとおりである。生産本数が少ないほど値段は上がり、多いほど安くなる。ロレックスのように年間100万本も作っているにも関わらず高価な時計もあるが、質を考えればむしろ価格は安いと見るべきだろう。生産工程を高度に自動化して、質を高めると同時に、価格を下げた好例である。

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