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【83点】オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク オフショア ダイバー(1/4) 2012年03月号(No.39)

AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK OFFSHORE DIVER

ロイヤル オーク オフショア ダイバーを身に着けてヨットで旅に出たとしても、ダイビングにまでこの高級時計を使いたいとは思わないだろう。だが、この時計ならそれが可能なのだ。1972年に生まれたアイコン的タイムピース、ロイヤル オークの最もスポーティーなバリエーションは、その39回目の誕生日にテストに提供された。

アレクサンダー・クルプ: 文 Text by Alexander Krupp
OK-PHOTOGRAPHY: 写真 Photographs by OK-PHOTOGRAPHY
岡本美枝: 翻訳 Translation by Yoshie Okamoto

point
・名高いロイヤル オークの魅力的な派生種
・全部品の加工品質が極めて高い
・美しく機能的な自社製キャリバー

point
・潜水時間計測用インナーベゼルが合わせづらい
・SSモデルにしては高額

機能と贅の両立

の中には、本物のダイバーズウォッチと、ダイバーズウォッチに似せてデザインされた時計がある。前者は、ダイビングに必要なあらゆる機能を装備した上、水中でも損傷しないように設計されている。後者は一見、本物のダイバーズウォッチであるかのような印象を与えるものの、湿気に弱いレザーストラップが装着されていたり、防水性に不足があったりと、ダイビングで実際に求められる条件を満たしていない。

2010年にリリースされたロイヤル オーク オフショア ダイバーは、ダイバーズウォッチとしては常軌を逸した価格でありながらも、正真正銘のダイバーズウォッチである。ダイバーは往々にして2000ユーロ未満のモデルを使いたがるが、これは、ぶつけるなどして傷を付けてしまったとしても、あまり大きな物的損害が発生しないためである。その点、テストウォッチのように1万5100ユーロ(162万7500円)もする時計では、多少の損傷でも重みが違ってくる。それにもかかわらず、オーデマ ピゲは、スポーツとして潜水を楽しむダイバーに同行するのを少しも厭わないダイバーズウォッチを作り上げた。唯一の制約は、ダイビングスーツを着たままストラップの長さを調節できるエクステンションが装備されていないことである。そのため、ロイヤル オーク オフショア ダイバーのユーザーには、温暖な地域でダイビングを楽しむことをお勧めしたい。

だが、この点を除けば、オフショア ダイバーは、本物のダイバーズウォッチに求められるあらゆる条件を難なくクリアしており、20気圧どころか、水深300mの水圧に相当する30気圧の防水性を備え、潜水開始時刻を示すゼロポイントが発光する潜水時間計測用のダイビングスケールが装備されている。表示要素は暗所でも発光が持続し、時・分・秒の夜光針は、それぞれのフォルムの違いから明確に区別することができる。
回転式ダイビングスケールには、15分まで分目盛りが配されている。実際にダイビングで使用するとしても、ほぼ十分だろう。ダイバーベゼルは伝統的な形ではなく、回転式のインナーベゼルになっており、10時位置に設置された第2リュウズで操作する。テストウォッチのすべての構成部品が備える高い加工品質は、1分刻みでしっかりと噛み合う回転式インナーベゼルからもうかがうことができる。インナーベゼル用の第2リュウズは解除しやすく、回すのも快適だが、グローブを着用したまま操作するのは困難である。この点からも、テストウォッチが温暖な地域でのウォータースポーツに適していることが分かる。

第2リュウズはねじ込み式になっているので、ダイビングスケールの設定が知らぬ間にずれてしまう心配はない。せっかくねじ込み式を採用しているのだから、インナーベゼルは逆回転防止式ではなく、両方向に回せるように設計してもよかったのではないだろうか。両方向回転式であれば、ユーザーは、潜水セッションの開始時刻を示すゼロポイントを、より素早く楽に設定することができただろう。特に、この時計を左手首に着用すると、インナーベゼル用の第2リュウズは操作しにくい位置にあるので、なおさらである。

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