ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026で発表された、チューダーの新作時計をまとめて紹介。自社製ムーブメントを搭載してリニューアルされた「ロイヤル」や復活を遂げた「モナーク」、刷新された「ブラックベイ 58」など多数の新作が登場した。

Text by Shin-ichi Sato
[2026年4月15日公開記事]
「ロイヤル」40mmモデル
チューダーは、「ロイヤル」に自社製ムーブメントを搭載してリニューアルする。ケース径は40mm、36mm、30mmの3種類が用意され、それぞれにカラフルでバラエティ豊かなバリエーションが並ぶ。

チューダーのロイヤルは、1950年代に初めて登場した歴史ある名称である。近年では、ストイックなツールウォッチのラインナップが多いチューダーの中で、エレガントでドレッシーなテイストのコレクションとして支持されている。今般のリニューアルはキープコンセプトであり、デザインコードを維持しつつ、チューダーらしい完成度を高める改良が加えられている。ブレスレットにはチューダー独自の「T-fitアジャスティングシステム」が採用され、快適な着用感に調整しやすい。
自動巻き(Cal.MT5633)。26石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.4mm)。100m防水。50万9300円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5633)。26石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.4mm)。100m防水。50万9300円(税込み)。
ラインナップで最大サイズとなるケース径40mmモデルは、12時位置に曜日表示、3時位置に日付表示を備えるデイデイトモデルだ。従来のデイデイトモデルはケース径41mmであったので、僅かにコンパクトに仕立て直されている。また、ベゼルに施された刻みの装飾の間隔が広くなり、力強い印象に改められた。ブラック、ブルー、グリーン、シルバーの文字盤とステンレススティール製の組み合わせのほか、イエローゴールド製ベゼルを用いたコンビモデルも用意される。
自動巻き(Cal.MT5633)。26石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.4mm)。100m防水。50万9300円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5633)。26石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.4mm)。100m防水。50万9300円(税込み)。
搭載されるのは、自社製ムーブメントのCal.MT5633である。スイス公式クロノメーター検定協会のC.O.S.C.クロノメーターである上に、パワーリザーブは約70時間と十分で、ロイヤルのエレガントなスタイリングに高い実用性が組み合わされることになる。
自動巻き(Cal.MT5633)。26石。パワーリザーブ約70時間。SS×18KYGケース(直径40mm、厚さ11.4mm)。100m防水。87万5600円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5633)。26石。パワーリザーブ約70時間。SS×18KYGケース(直径40mm、厚さ11.4mm)。100m防水。87万5600円(税込み)。
「ロイヤル」36mmモデル
中間サイズとなるがケース径36mmのモデルだ。従来は38mmあるいは34mmモデルが並んでいたため、サイズ展開が見直されたこととなる。ケース径36mmとなったことで、男性にとってはコンパクトで、女性にとっては存在感のある、ユニセックスで楽しみやすいサイズ感となった。
自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。47万5200円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。47万5200円(税込み)。
搭載されるのは、自社製ムーブメントのCal.MT5412である。Cal.MT5412は、チューダーが「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」と呼ぶ“週末に時計を着用しなくても、週明けまで稼働を続ける”、約70時間のパワーリザーブを誇り、C.O.S.C.クロノメーターとなる。
自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。47万5200円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。47万5200円(税込み)。

自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。47万5200円(税込み)。
メンズドレスウォッチの定番であるシルバー、ブラックの文字盤とローマンインデックスの組み合わせや、スポーティーでモダンなネイビー、グリーン文字盤に、バーインデックスの組み合わせ、クラシカルなサーモンピンク文字盤などが並ぶ。また、アイボリー文字盤にダイヤモンドをセットし、ベゼルにもダイヤモンドをセットしたエレガントで煌びやかなモデルも擁する。
自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SS×18KYGケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。81万5100円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SS×18KYGケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。81万5100円(税込み)。

自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。87万4500円(税込み)。
注目はライトブルー文字盤モデルで、インデックスもブルーに着色されている。これまでのチューダーの中でも珍しいデザインであり、爽やかでスポーティーな仕上がりとなっている。この他、ゴールド製ベゼルのコンビモデルも用意される。

自動巻き(Cal.MT5412)。28石。SSケース(直径36mm、厚さ9.7mm)。100m防水。47万5200円(税込み)。
「ロイヤル」30mmモデル
最新のロイヤルの最小サイズとなるのがケース径30mmのモデルだ。従来はケース径28mmで日付表示を備えるモデルが存在したが、今般、サイズアップと共に、日付表示を排してリニューアルされた。ノンデイト仕様となったことでシンメトリーさを強調する文字盤となっている。
自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。44万9900円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。44万9900円(税込み)。
搭載されるのは、自社製ムーブメントのCal.MT5201で、パワーリザーブは約50時間である。また、C.O.S.C.クロノメーターであり、文字盤の6時位置に“CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED”と記載される。
バリエーションも豊富に用意される。シルバーとサーモンピンクのカラーに、バーインデックスを組み合わせたシンプルなモデルは、女性向けとしてだけでなく、男性がクラシカルなコーディネートとして取り入れるのにもマッチしそうだ。
自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SS×18KYGケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。86万6800円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SS×18KYGケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。86万6800円(税込み)。
鮮やかなブルー文字盤とバーガンディー文字盤に、ローマンインデックスとダイヤモンドによるインデックスを配するモデルも用意される。バーガンディー文字盤モデルはベゼルにダイヤモンドを施した煌びやかな仕立てだ。
自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。56万8700円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。74万8000円(税込み)。
ライトブルー文字盤モデルは、ブルーに着色したローマンインデックスと針を組み合わせており、ドレッシーなスタイリングにポップでスポーティーなテイストを組み合わせた仕上がりだ。

自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。44万9900円(税込み)。
また、ケース径30mmモデルにはマザー・オブ・パール文字盤モデルも用意される。インデックスとベゼルにはダイヤモンドを配し、文字盤上の有機的な光の反射に加えて、ダイヤモンドの煌びやかさを加えている。

自動巻き(Cal.MT5201)。26石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径30mm、厚さ8.7mm)。100m防水。75万5600円(税込み)。
「ブラックベイ セラミック」
チューダーの中核を成す「ブラックベイ」のセラミックスモデルの最新作として、オールブラックかつセラミックス製ブレスレットを備えた「ブラックベイ セラミック」Ref. 7941A1ACNU-0001が発表された。ブラックベイ セラミックはチューダーの革新性を象徴する存在として2021年からラインナップされており、セラミックス製ブレスレットの採用によって、さらなる革新が盛り込まれることとなる。

注目は、時計全体へのセラミックスの採用と、ブラック・オン・ブラックのコーディネートだ。ケースはブラックのモノブロックセラミックス製で、マットなサンドブラスト仕上げを基調として、面取り部にはポリッシュ仕上げを施し、コントラストを加えている。回転ベゼルのインサートには、サンレイサテン仕上げのブラックセラミックスを採用する。ブレスレットも全体がセラミックス製で、セラミックス製のクラスプが組み合わされる。このような構成により軽量化を図り、軽やかな着用感を実現している。漆黒のデザインを崩さぬように、文字盤のアプライドアワーマーカーにもダークな蓄光塗料をあしらっている。

搭載されるのは自動巻きのCal.MT5602-Uだ。Cal.MT5602-Uは、METAS(スイス連邦計量・認定局)によるマスター クロノメーター認定ムーブメントであり、1万5000ガウスの磁場にさらされた場合でも精度を維持すること、パワーリザーブ残量による精度の変動が小さいことなどのさまざまな項目について、ムーブメント単体の状態とケーシング後の状態で検査が行われている。パワーリザーブは約70時間であり、これもMETASによって認定されたスペックとなる。このように、高い実用精度と長いパワーリザーブを備え、それらは公的な機関で検査された後に手元に届けられるという、総合力の高さが魅力となっている。

自動巻き(Cal.MT5602-U)。25石。パワーリザーブ約70時間。セラミックスケース(直径41mm、厚さ13.55mm)。200m防水。107万300円(税込み)。
「モナーク」
チューダーは、1世紀にわたる時計製造のノウハウを注ぎ込んだ新たなモデルとして「モナーク」を発表した。モナークは半世紀もの間、チューダーの中核を担ってきたモデルであったが、近年はラインナップされておらず、この復活は今後のコレクションに大きく影響を与えることだろう。

デザインは、現行モデルに無かったファセットによるエッジを効かせたケースシェイプに、スノーフレイク針を思わせる四角のワンポイントを備えた時分針、スモールセコンド表示、ローマンインデックスとアラビックインデックスを組み合わせた文字盤が特徴となる。
最も目を引くのがインデックスだ。カリフォルニアダイアルとも呼ばれるこのデザインは、12時側の半分がローマンインデックスで、6時側がアラビックインデックスとなる。アプライドインデックスを採用しており、立体感のある仕上がりだ。文字盤は、チューダーが「パピルストーン」と呼ぶアイボリーに近いライトブラウンで、全体に縦方向の筋目仕上げが施されて、シックな印象である。6時位置のスモールセコンドダイアルにはスネイル仕上げが施され、クラシカルなデザインを踏襲する。

また、モナークにはMETASによるマスタークロノメーター認定ムーブメントCal.MT5662-2Uが搭載される。伝統的なスモールセコンドの採用と呼応するにように、メインプレートのペルラージュ、ブリッジを彩るコード・ド・ジュネーブ、18Kゴールドのインレイが採用されたローターなど、伝統的なデザインが用いられている。パワーリザーブは約65時間だ。

自動巻き(Cal.MT5662-2U)。32石。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.9mm)。100m防水。81万6200円(税込み)。
「ブラックベイ 54 ブルー」
ダイバーズウォッチとしてはコンパクトで、クラシカルな印象のある「ブラックベイ 54」に「チューダーブルー」を採用した新作が追加される。ブラックベイ 54は、チューダーの初代ダイバーズウォッチであるRef.7922の特性を忠実に受け継いでいるコレクションであり、37mmのコンパクトなケース径が最大の特徴である。

コンパクトな仕立てであるが、逆回転防止ベゼル、200mの防水性能、C.O.S.C.クロノメーターでウィークエンドプルーフの約70時間のパワーリザーブを備えるCal.MT5400など、本格的なダイバーズウォッチの要求を満たす仕上がりである。

そして、新作では文字盤とベゼルに、チューダーブルーと呼ばれるサファイアブルーを採用する。チューダーの伝統に紐づくカラーリングで、ブランドの歴史への敬意を表しつつ、現代的な印象にも仕上がっている。さらに本作の秒針先端は、四角の装飾から“ロリポップ型”の丸いワンポイントに改められており、クラシカルな印象を強めている。
また、ブレスレットモデルのほかにラバーストラップモデルも用意され、用途やコーディネートに合わせた選択が可能となっている。
自動巻き(Cal.MT5400)。27石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ11.2mm)。200m防水。65万4500円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5400)。27石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ11.2mm)。200m防水。62万400円(税込み)。
「ブラックベイ 58」
クラシカルテイストのブラックベイの人気に火をつけた「ブラックベイ 58」が刷新され、マスタークロノメーター化と、時計仕上がり厚さ11.7mmへの薄型化が図られ、実用性が更に高められる。

ブラックベイ 58は、「ビッグクラウン」と呼ばれたチューダー初の200m防水の防水性能を誇るダイバーズウォッチRef.7924から着想を得たモデルで、“58”はRef.7924の発表年にちなんでいる。直径39mmでリュウズガードを持たないケース、ブラックをベースにゴールドカラーの印字、ベゼル12時位置に配されたレッドの三角形などが、継承された特徴だ。

そして、今般の刷新のトピックスは、METASによるマスタークロノメーター認定ムーブメントCal.MT5400-Uを搭載していることである。厳しい磁場の環境や、パワーリザーブ残量の少ない状態においても、精度の変動が小さいことなど、ムーブメント単体の状態とケーシング後の状態で検査が行われており、実用精度が非常に高い仕上がりだ。さらに、METASの認定を受けた約65時間のパワーリザーブにより、ウィークエンドプルーフ性能を備える。
用意されるのは、“リベットスタイル”の3列ブレスレットと、エレガントでクラシカルな印象の5列ブレスレットおよびラバーストラップ仕様である。ブレスレットには、工具不要で簡単に8mmまでの長さ調整が可能なバックルが組み合わされる。ラバーストラップには、T-fitのクラスプが採用される。
自動巻き(Cal.MT5400-U)。27石。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.7mm)。200m防水。73万9200円(税込み)。
自動巻き(Cal.MT5400-U)。27石。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.7mm)。200m防水。72万2700円(税込み)。

自動巻き(Cal.MT5400-U)。27石。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.7mm)。200m防水。68万8600円(税込み)。
「ブラックベイ 58 GMT」
ブラックベイ 58のクラシカルなスタイリングにGMT表示を加えた「ブラックベイ 58 GMT」が発表された。チューダー初の200m防水の防水性能を誇るダイバーズウォッチRef.7924から着想を得たブラックベイ 58は、直径39mmのコンパクトでリュウズガードの無いシルエットと、ブラックをベースにゴールドカラーを組み合わせたクラシカルなカラーリングが魅力のモデルだ。

ブラックベイ 58 GMTは、このクラシカルな魅力はそのままにGMT表示と、3時位置に日付表示を加えている。さらに、ブラックベイ 58がマスタークロノメーター化されたのに合わせて、本作もMETASによるマスタークロノメーター認定ムーブメントCal.MT5450-Uを搭載し、極めて実用性の高い仕上がりだ。
今般発表されたカラーは、ブラック文字盤にゴールドカラーのスケールと針、ブラックとバーガンディーのツートンカラーのベゼルの組み合わせである。民間航空機パイロット向けにGMT機能付きモデルが製造されるようになった時代を彷彿とさせるノスタルジックで、ミッドセンチュリーの趣きのあるカラーコーディネートだ。

自動巻き(Cal.MT5450-U)。34石。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ12.8mm)。200m防水。78万2100円(税込み)。
ブレスレットには、エレガントな印象のある5列リンクのブレスレットの組み合わせのほか、リベットスタイルの3列リンクブレスレットと、ラバーストラップの3つの組み合わせから選ぶことができる。



