今年の百貨店ワールドウオッチフェアで人気のブランドは?

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2017.10.11

三越日本橋本店 渡辺健司氏 インタビュー

 続いて日本橋三越本店の時計バイヤーを務める渡辺健司氏に「ワールドウオッチフェア」の結果について話を聞いた。

「8月16日から8月29日までの2週間で開催しました。日本経済が好調なせいかどうか確信はありませんが、フェアやイベントを見に来るだけのお客様よりも確実に買いに来られるお客様が増えていて、個人消費は昨年より確実に上向いている感覚があります。おかげさまで前年比116%とフェアは好調で、厳しい予算も達成することが出来ました」

― 三越といえば高額品セールスですが、今年はどんな製品が売れたのでしょうか?

「ジャガー・ルクルトのトゥールビヨン、パテック フィリップのパーペチュアルカレンダー、ランゲ&ゾーネのストライキングタイムなどです。三越は伝統的なデザインを好まれるお客様が多いのですが、独立時計師のクリスチャン・ヴァンダークラウの天体時計もご注文いただきました。また、400万円のセイコー アストロンの限定品も成約いただきました」

※写真はイメージです。

ジャガールクルト

「ジャガー・ルクルト マスター グランド トラディッション トゥールビヨン シリンダー」。より正確なシリンダー型(筒型)のひげぜんまいを搭載したトゥールビヨン。自動巻き。18KPG(直径42mm)。5気圧防水。

パテック フィリップ5139

「パテック フィリップ5139」。マイクロローターを使用した超薄型ムーブメントに永久カレンダーとムーンフェイズを組み込んだ複雑時計。ベゼルには“クルー・ド・パリ”と呼ばれる装飾が施されている。自動巻き。18KWG(直径38mm)。3気圧防水。

zeitwerk

「ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・ストライキングタイム」。瞬転数字式時刻表示を搭載。文字盤側から見えるハンマーが、毎正時には低音を、15分・30分・45分には高音を叩き時刻を知らせる。自動巻き。PG(直径44.2mm)。

クリスチャン・ヴァンダー

「クリスチャン・ヴァンダー・クラウ リアル・ムーン」。自動巻き。独自開発した「リアル・ムーン」モジュールのムーンフェイズ表示誤差は「千百年に1日」。18KWG(直径40mm)。パワーリザーブ約96時間。

 

― さすがは日本橋三越本店ですね!他にもセールスが好調だったブランドについてお聞かせください。

「日本橋は例年、パテックフィリップ、ランゲ&ゾーネ、ジャガールクルトが好成績で、今年も昨年を上回りましたが、一番伸びたのはブレゲです。他にはオメガ、ピアジェ、センチュリーが伸ばしました。男女比はいつも70:30程度ですが、今年は65:35と女性比率が5%ほど増えました。レディスで好調だったのは、ピアジェ、パテック フィリップ、ロレックスです」

※写真はイメージです。

ブレゲ
「ブレゲ クラシック」。“グラン・フー” ホワイトエナメルダイヤルまたは銀色仕上げゴールドダイヤル(手彫りギヨシェ模様)に、ブレゲ数字と青焼きのブレゲ針が美しくバランスされた秀作。
自動巻き。25石。パワーリザーブ約38時間。1万4400振動/時。WG(直径39mm)。3気圧防水。