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世界初の防水クロコストラップ、バンビ「プレミアムクロコ」を試す(1/1)

筆者のレビュートーメン「クリケット」にプレミアムクロコを合わせてみた。色はダークブラウン。サイズは19-16mmである。他にもブラック、ブラウン、ワイン、オレンジ、ネイビーがあるほか、サイズも10-8mm、11-10mm、12-10mm、13-12mm、14-12mm、15-14mm、16-14mm、17-16mm、18-14mm、18-16mm、20-18mm、24-22mmも取り揃えられる。
広田 雅将(クロノス日本版):文、写真  Text and Photographs by Masayuki Hirota(Chronos-Japan)

 筆者は長らくブレスレット派である。レザーストラップは大変に魅力的だが、汗をかくとべたつくし、雨が降るとすぐに傷んでしまう。耐久性を高めるために、ラバーで裏打ちしたレザーストラップも試した。確かに便利だが、ストラップから汗が抜けないのは困る。というわけで、普段使う時計の多くは、ブレスレット付きになった。

 ただ、そういう筆者でさえも使いたくなるレザーストラップを、バンビが作り上げた。名前は「プレミアムクロコ」。特徴は、クロコダイル素材にもかかわらず、かなりちゃんとした防水性能がある点だ。筆者は懐疑主義者なので、表面に撥水(はっすい)加工を施してごまかしたのだろう、と思っていた。しかし、バンビはタンナーと共同で、新しいなめしの手法を開発し、革自体に撥水ではなく、防水性能を持たせることに成功した。他にも防水を謳ったクロコダイルはあるが、筆者の知る限り、なめし自体を変えて防水性を持たせたのは、このプレミアムクロコしかない。原皮の上に水を落とすと、ワックスをかけたばかりの車のボディよろしく、水滴がコロコロ転がる。

 その性能はちょっと驚異的だ。水に浸す耐久試験では、一般的なレザーストラップが重量の50%程度の水を吸収するのに対して、プレミアムクロコは10%程度しか吸収しないとのこと。原皮自体は水を吸収しないが、尾錠を留める穴から水が入るため、10%程度は水を含んでしまうとのこと。つまり、水泳には使えないが、普段使いならまず問題ないだろう。

 ではストラップに防水性能を持たせると何が良いのか。ひとつは、雨を気にせずに使えること。筆者もテストで借りたストラップを着けているが、スコールにあっても時計を外さずに済むのはありがたい。そしてもうひとつが、耐久性が飛躍的に高まることだ。原皮が汗を吸収しないため、理論上はストラップはかなり長持ちする。事実、バンビの舘林秀朗社長に、彼が4年間使ったプレミアムクロコを見せられたが、まったく傷んでいなかった。Dバックルに換装したら、さらにストラップの寿命は延びるだろう。

「プレミアム」を謳うだけあって、ストラップ自体の出来もかなり良い。日本製らしく、コバはかなり丁寧に処理されており、ストラップの芯地も適度にソフトだ。ちなみに芯地がソフトなストラップは腕なじみに優れる半面、汗や水を吸い込むと傷みやすい。しかし、原皮と裏地、そして芯地に防水処理を施したプレミアムクロコは、劣化しにくいだろう。

 ちなみに、なめしの工程が特殊なため、プレミアムクロコの表面はツヤありではなく、ハーフマットのような見た目を持つ。典型的なドレスウォッチには向かないが、カジュアルやビジネスで使う時計には向いているように思う。バンビもそれを理解しているのか、ラインナップには、パネライ向けのコレクションも用意されている。筆者は、ツヤありクロコを好むので、借りたサンプルの表面にワックスを塗って、多少ツヤを与えてみた。ただワックスを塗っても防水性能が変わるわけではない。

 さて結論である。高温多湿の日本で使うなら、プレミアムクロコは最適なレザーストラップと言える。ツヤありではないため合わせる時計は選ぶが、完全防水のため、ビジネスやカジュアルで使う時計には向いている。とりわけ、出張の多いビジネスパーソンにはお勧めだ。筆者は出張に、ブレスレット付きの時計を持っていくが、今後は、プレミアムクロコ付きのビジネスウォッチで出かけようと思っている。

プレミアムクロコの表革。表面をコーティングするのではなく、なめし自体を変えることで高い防水性を得た。ただ、なめし工程の関係上、表面の仕上げはややマットだ。

裏側はカーフ。しかし、防水加工が施されている。ベルト自体はウェルダー仕立てだが、曲がりは良く、コバ処理が入念なため、高級感もある。


「プレミアムクロコ」動画紹介ページはこちらから

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