電波時計の仕組みを教えてください/ぜんまい知恵袋〜時計の疑問に答えます〜

FEATUREぜんまい知恵袋
2019.09.01

Q:電波時計はどんな仕組みで時刻を合わせているの?

広田雅将

A :今や、日本製時計の標準となりつつある電波時計。ベースは一般的なクォーツ時計ですが、送信局から発信される標準電波を受信し、その時刻コードを時刻情報に変換した後、針を駆動するモーターにその情報を送って、時間を修正します。そのため標準電波を正しく受信できる環境であれば、正確な時刻を知ることができます。ただ現在、送信所を持つ国は限られています。そして日本ではおおたかどや山標準電波送信所と、はがね山標準電波送信所の2カ所から標準電波が発信されています。

アストロン Honda NSX 2019 限定モデル

セイコー アストロン「レボリューションライン Honda NSX 2019 限定モデル」
GPSソーラーウォッチのパイオニア、アストロンがホンダ「NSX」とコラボレーションした限定モデル。アストロン史上最高性能をうたったムーブメント、Cal.5X53を搭載する。ダイアルに太陽光が当たると5秒以内にGPS衛星からの電波受信による時刻修正を自動で行う「スマートセンサー」や2カ国の時刻を表示している際にホームタイムとローカルタイム表示をワンプッシュで切り替えることのできる「タイムトランスファー機能」を採用。GPSソーラー(Cal.5X53)。Ti(直径47.2mm、厚さ13.5mm)。10気圧防水。世界限定200本。9月7日発売。50万円(税別)。

なお、より高額なものの中には、電波ではなく、GPS衛星からの電波を受信して時間を調整するGPS電波時計もあります。メリットは、送信所のない場所でも正確な時間調整ができること。しかし、GPS衛星からの電波受信は送信局からの電波受信と比較して電池の消費量が大きいというデメリットがあります。

そのため、最新の電波時計の中には、送信局とGPS衛星のどちらからも電波を受信できるものが増えています。機能はかなり複雑になりますが、送信局のない国ではGPS衛星によって自動時刻調整ができ、送信局の受信する範囲であれば、消費電力も抑えられます。しかし、サイズが大きく、価格も総じて高いのが、この「ハイブリッド型」の弱点です。

なお、電波時計を選ぶ際の条件は、できるだけ受信速度が早くて確実なものを選ぶこと。もっとも、最新版の電波時計は、かつてのものと異なり、受信速度や正確性はかなり改善されています。また、衝撃を受けた際の針ずれを修正できる機能が付いているほうがいいでしょう。