世界最薄ミニッツリピーターに18KPGケースモデルが登場/ブルガリ「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」

FEATUREWatchTime
2020.02.26

LVMH(Möet Hennesy-Louis Vuitton)グループのウォッチメゾンは1月に2020年新作発表の場である「LVMH ウォッチ ウィーク ドバイ 2020」を開催し、時計業界の注目を集めた。そしてブルガリは同イベントで世界最薄のミニッツリピーターである「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」にサンドブラスト仕上げの18Kピンクゴールドケースを採用した新作を発表した。

オクト フィニッシモ ミニッツリピーター

ブルガリ「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」Ref.103279
手巻き(Cal.BVL 362)。36石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPG(直径40mm、厚さ6.9mm)。30m防水。世界限定362本。予価1900万円(税別)。
Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo

ブルガリ「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」

 今回の新作は2016年に発表されたブルガリ「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」の派生モデルである。16年のモデルはケースおよびダイアルにチタンを使用したが、今作では18KPGを採用。ミニッツリピーターという複雑機構をわずか厚さ6.9mmのケースに収める(チタンモデルはケース厚が6.85mm)。

 プレステージ性の高いブランドの中でも、このような技術の粋を極めたタイムピースを世に送り出す事ができるところは、ほんのわずかしかない。良いミニッツリピーターには安定して澄んだ音色が一定のリズムで刻まれなければならないが、それを実現するのには高い技術力が求められる。

 そして一般的にこのような基準を満たすものは、理想的な音質と音量を確保するために、ケース内で音をなるべく反響させるためにサイズが大きくなる傾向がある。

オクト フィニッシモ ミニッツリピーター

非常に薄いピンクゴールドケース(6.9mm)には、同じように薄いムーブメント(3.12mm)が内包されている。

 しかしオクト フィニッシモ ミニッツリピーターにおいてブルガリは、この“良いミニッツリピーターに求められる音色”を最小限のスペースの中で実現してみせた。この十分な音質と音量を稼ぐ同作に搭載されるのは、厚さ3.12mmと薄型の自社製ムーブメントCal.BVL 362である。同ムーブメントのパワーリザーブは、完全に巻き上げた状態で約42時間。サファイアクリスタル製ケースバックによって、キャリバーに施されたコート・ド・ジュネーブやサーキュラーグレイン、面取りなどの手仕上げの装飾を鑑賞することができる。

オクト フィニッシモ ミニッツリピーター

文字盤の切り抜きはリピーターのチャイムの音を増幅させる。

 ル・サンティエにある工房で、ブルガリの熟練した時計師達は薄型ミニッツリピーターという無理難題に挑戦してきた。そして得た解決法のひとつが、文字盤のアワーマーカーと6時位置のスモールセコンド外周を切り抜くというものだ。つまりケースだけではなく、風防の中までを音を増幅させるための反響室として利用したのである。

 ケースに直接取り付けられたゴングは、準備段階からスティール部品の形状を定め的確な音程と音量を調整するに至るまでの手順が手で仕上げられる。遠心力を利用したガバナーの直径はわずか3.3mmで、慣性を利用したふたつのブロックを含んでいる。

オクト フィニッシモ ミニッツリピーター

手巻きムーブメントCal.BVL 362はシースルーバックから鑑賞可能だ。

 362本が限定発売される「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」の最新作には、ケースと同じ18KPG製尾錠がついたブラウンアリゲーターのレザーストラップが合わせられる。


Contact info: ブルガリ ジャパン Tel.03-6362-0100