パテック フィリップを代表するカラトラバに迫る。特徴や選び方解説

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2021.04.08

おすすめの手巻きカラトラバ

現行のカラトラバの手巻きモデルはCal.215 PSを搭載するため、2針にスモールセコンドを配したモデルだ。その注目モデルを紹介しよう。

カラトラバの原点Ref.96の継承者 5196R

カラトラバ Ref.5196R

Ref.96の正統な後継機と呼ぶべきモデル。シンプルながら、インデックスと針は立体的で表情豊か。ミニッツインデックスは傘下の文字盤製作会社フルッキガーが得意とするところ。「カラトラバ Ref.5196R」。手巻き(Cal.215 PS)。18石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約44時間。18KRG(直径37mm、厚さ7.68mm)。282万7000円(税込み)。

Cal.215 PS搭載の「5196R」は、Ref.96のデザイン要素を忠実に継承したモデルだ。

ケース径は、先代のRef.3796Rの30.6mmから37mmへと大幅にサイズアップし、メンズモデルに相応しい貫禄が増した。スモールセコンドはサークルの処理がよりシンプルとなり、サテン仕上げのシルバーダイアルも相まって視認性は良好である。

エレガントなローズゴールドケースは厚さわずか7.68mmで、スーツの袖口にふさわしい。


おすすめの自動巻きモデルのカラトラバ

手巻きよりはケースの厚みは増すとはいえ、自動巻きでもカラトラバは10mmを切る。身に着けている限り基本的にゼンマイを巻く手間のない実用性と薄さを両立している点が魅力だ。

Cal.324 S C搭載モデルはデイト表示付きのセンターセコンドの3針モデルである。

気品あふれるシンプルさ 5227J

カラトラバ 5227J

ステップベゼルや側面がえぐられたラグにより、全方向的にケースの立体感が高められている。ケースバックは開閉式。開閉の手触りも良く、ムーブメントを眺める際の満足感を高めてくれる。「カラトラバ Ref.5227J」。自動巻き(Cal.324 S C)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KYG(直径39mm、厚さ9.24mm)。435万6000円(税込み)。

Cal.324 S C搭載の「5227J」は、シンプルなダイアルと温かみのある配色が上品に組み合わさったモデルだ。

ラック・アイボリーダイアルにはゴールド植字インデックスを配し、イエローゴールドケースとチョコレート・ブラウンのレザーストラップが調和する。

側面を大きくえぐったラグや、懐中時計のハンターケースを思わせる開閉式ケースバックなど、随所に創意を感じさせる仕上がりだ。

配色を抑え高級感際立つ 5297G

カラトラバ 5297G

ベゼルに約0.7カラットのダイヤモンドを配した1本。高い技術により隙間なくセッティングされたダイヤモンドが上品に輝く。カラトラバのキャラクターを保ちながらエレガントに昇華させた。「カラトラバ Ref.5297G」。自動巻き(Cal.324 S C)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWG(直径38mm、厚さ8.43mm)。499万4000円(税込み)。

Cal.324 S C搭載の「5297G」は、ホワイトゴールドケースとマットブラックダイアルの組み合わせで、ベゼル上のダイヤモンドが静かに輝くモデルだ。

インデックスにもダイヤモンドをセッティングし、上品な輝きを放ちながら視認性を担保する。艶のあるブリリアント・ブラックのアリゲーターストラップも輝きを添え、上品に高級感を演出できることが魅力だ。


伝統を受け継ぐカラトラバ

カラトラバのルーツとなるRef.96は、1932年に登場して以降、20世紀初頭に懐中時計から進化を遂げた腕時計の黎明期を超えて、腕時計のデザインを確立し、その模範を示し続けてきた。

現在でもなお色あせることのない完璧なスタイルは、カラトラバの中に息づいている。現代的な腕時計の原点であり、傑作でもあるカラトラバは、今後も人々を魅了し続けるだろう。



Contact info: パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109


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