パネライがふたつの限定モデルを発表/サブマーシブル アズーロ - 42mm&ルミノール ルナロッサ GMT - 42mm

FEATUREWatchTime
2020.09.23

パネライからこの秋に向けてふたつの限定モデルが発表された。パネライのeコマースプラットフォームで限定発売される「サブマーシブル アズーロ - 42mm」と、第36回アメリカズカップで挑戦者代表に選ばれている「ルナロッサ ・プラダ・ピレリチーム」のヨットのパーツを文字盤に使用した「ルミノール ルナロッサ GMT - 42mm」だ。

Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo

サブマーシブル アズーロ - 42mm

eコマース限定のモデルを「「サブマーシブル ベルデ ミリターレ - 42mm」PAM01055で販売するようになったパネライ。待望の第2作目はブルーのセラミックス製ベゼルが美しい「サブマーシブル アズーロ - 42mm」だ。

アズーロカラーが美しいサブマーシブル

 パネライがふたつの限定モデルを発表した。ひとつは「サブマーシブル アズーロ - 42mm」。このモデル名は、着用者の目を釘付けにする逆回転防止ベゼルに組み込まれたマットブルーのセラミックリングに由来を持つ(アズーロはイタリア語でライトブルーの意)。クッションシェイプのケースは316Lスティール製でサテン仕上げが与えられており、直径は42mmである。

 300mの防水性能はケースの3時位置側にある、特許取得のロック式リュウズプロテクターとねじ込み式ケースバックによって確保されている。「アズーロ」が何故テーマカラーに用いられているのかについては、理由がふたつある。

 ひとつは時計の“ふるさと”たる海の奥深くを想起させる色だから。そしてもうひとつは、アズーロがイタリアのナショナルカラーだからだ、とフィレンツェを拠点とするパネライは語っている。

 マットブラックの文字盤に、針やインデックスのグリーンブルーの蓄光塗料が浮かび上がる様は美しい。暗所での高い視認性はこの時計がダイバーズウォッチであることを再認識させてくれる。

サブマーシブル アズーロ - 42mm

パネライ「サブマーシブル アズーロ - 42mm」
自動巻き(Cal.9000)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径42mm)。300m防水。世界限定500本。108万円(税別)。

 搭載するムーブメントは自社製Cal.P.900で、23石、2万8800振動/時、シングルバレルで約72時間のパワーリザーブを得ている。サテン仕上げバックルが付属したブラックラバーストラップが合わせられており、スペアとしてスポーテック ベロクロ製ストラップも用意されている。

 サブマーシブル アズーロ - 42mmは世界限定500本がパネライのeコマースプラットフォームでのみ販売される。価格は108万円だ。

ヨットのパーツを文字盤に使用したルナロッサの最新モデル

 もうひとつの限定モデルは、パネライがスポンサードするヨットチーム、ルナロッサ ・プラダ・ピレリチームとのパートナーシップから生まれたモデルだ。ルナロッサは2021年の第36回アメリカズカップに先立ち行われる、プラダカップに参加するチームである。

「ルミノール ルナロッサ GMT - 42mm」の目を引く文字盤はルナロッサのAC75ヨットの船体と水中翼から集められたカーボンファイバーを集めて作られたハイテクポリマー素材、スカフォテック製である。

 ベゼルはパネライが数年前に導入したカーボテックで作られており、両素材とも時計に独特の質感を与えている。プラダとルナロッサのシグネーチャーカラーの赤がスモールセコンドの針とセンターのGMT針の先端にあしらわれている。

ルミノール ルナロッサ GMT - 42mm

パネライ「ルミノール ルナロッサ GMT - 42mm」
自動巻き(Cal.9010)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ti×カーボテック(直径42mm)。100m防水。世界限定250本。119万円(税別)。

 42mm径のケースはサンドブラスト仕上げのチタン製で、サブマーシブル アズーロに同じく、リュウズプロテクターが備えられている。インデックスはサンドイッチ構造の文字盤となっていて、ホワイトのスーパールミノバが塗布されており、暗所では明るいグリーンとなって浮かび上がる。

 ソリッドの十二角形ねじ込み式ケースバック内部には、パネライの自動巻きCal.P.9010が搭載される。同ムーブメントはダブルバレルによって約72時間のパワーリザーブを確保し、時、分針とスモールセコンド、デイト表示とGMT表示用の副時針を駆動させる。

 ケースバックにはルナ ロッサのロゴがエングレービングされ、同色系でまとめられたステッチの効いたストラップにチタン製のバックルが合わせられている。また取り換え用のツールとともに、スペアのブラックラバーストラップも用意される。発売は2021年1月を予定しており、価格は119万円だ。


Contact info: オフィチーネ パネライ Tel.0120-18-7110


パネライCEOのジャンマルク・ポントルエが語る、2020年新作と現在のデジタルビジネス

https://www.webchronos.net/features/48110/
パネライ「ルミノール」/時計にまつわるお名前事典

https://www.webchronos.net/features/51267/
パネライ「サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック」が示す、ブランドの革新性

https://www.webchronos.net/features/50973/