ジンの新作「EZM3S」が発表された。本作はジンを代表するミッションタイマー「EZM3」をベースとして、ブラック・ハード・コーティング仕上げのケースを採用したモデルだ。特殊部隊向けに開発された優れた実用性を踏襲しつつ、より堅牢な外装を用いることで、さらなるスペックアップを実現している。
ジンのロングセラーモデル「EZM3」に、より堅牢な新作が登場
ジンの「EZM」シリーズのロングセラーであり、特に高い人気を誇る「EZM3」。その新作として、オールブラックモデル「EZM3S」が発表された。50気圧もの防水性や優れた視認性、ヒューマンエラーを排除するための左リュウズなど、特殊部隊用に開発された高いスペックを踏襲しつつ、より完成度を高めている。
オールブラックの外装をまとった「EZM3S」。極限状態で任務にあたる特殊部隊向けに開発されたダイバーズウォッチだ。自動巻き(Cal.SW200-1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.3mm)。50気圧防水。ステンレススティールブレスレット:予価79万2000円(税込み)。テキスタイルストラップ:予価63万9100円(税込み)。シリコンベルト:予価64万4600円(税込み)。
ダイアルは、従来のEZM3と同じマットブラックに仕上げられている。長くはっきりとしたミニッツマーカー、小さなアラビア数字インデックス、長く伸びる針など、コントラストが高く瞬時の視認性に長けたデザインを採用。3時半位置には日付表示が配されている。日付の数字に水中で目立ちにくい赤文字を採用しているのは、潜水中に不要な情報を見にくくするためだ。
ブラックカラーのケースは、ステンレススティールにブラック・ハード・コーティングを施したもの。一般的なPVDコーティングでは、強い力が加わった際に表面が剥離してしまうことがある。これに対しジンでは、独自の表面硬化技術であるテギメントの上にPVDコーティングを施すことで、着色層の剥離や摩耗を大幅に低減させている。
テギメントを施したモデルでは、より耐蝕性に優れる904Lステンレススティールを採用しており、本作も例外ではない。単なるEZM3のカラーバリエーションではなく、よりタフな仕様に進化したモデルというわけだ。
ジンテクノロジーを複数搭載しているのもEZM3の特徴だ。8万A/mの高耐磁性を実現するマグネチック・フィールド・プロテクションや、ドライカプセルとプロテクトガス、EDRパッキンの採用によってケース内部をほぼ無水の状態に保つArドライテクノロジー、-45℃から+80℃の環境下でも変質しないジン特殊オイル66-228が採用されている。
べルトは、ケースと同じく904Lステンレススティールにブラック・ハード・コーティングを施したブレスレットの他、テキスタイルストラップやシリコンベルトも用意されている。
