【84点】グランドセイコー/ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル

FEATUREスペックテスト
2022.09.26

グランドセイコー

グランドセイコーの名前を持つ初代モデルの登場は1960年。メーカーとして早くから革新的な技術開発を進め、高い精度を追求してきた。その代表例として、超高振動の独自のクォーツムーブメントや、革命的なメカニカルクォーツ「スプリングドライブ」が挙げられる。時計の根本的な部分での改良に特に注力してきただけに、絶対必要とまでは言えない付加機能、特にGMTやクロノグラフへの開発実績は少なく、それ故に今後の製品化が期待されている。

グランドセイコーは長らく日本国内のみの展開だったが、2010年からドイツでも正式に販売が開始された。以前はセイコーブランド内の高級シリーズとして扱われていたが、2017年に独立ブランド化が行われた。


グランドセイコー/ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル

繊細さと利便性の一挙両得
時計を選ぶ時、大抵の場合は優美さか機能性のどちらか一択になる。その両方を併せて洗練させた日本の時計製造の流儀とは?

グランドセイコー「ヘリテージコレクション メカニカルハイビートGMT 44GS 55周年記念限定モデル」

アレクサンダー・クルップ:文 Text by Alexander Krupp
グランドセイコー:写真 Photographs by GRAND SEIKO
市川章子:翻訳 Translation by Akiko Ichikawa
Edited by Kouki Doi (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2022年9月号掲載記事]

プラスポイント、マイナスポイント

+point
・気品のあるデザイン
・使い勝手の良い機能
・優れた操作性と着用感
-point
・完璧とは言えない視認性
・若干マイナス寄りの精度