街角で時計ユーザーに、着用時計をインタビューする企画。その時まとっているモデルの購入理由や思い入れを語ってもらう。今回は、ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」の18Kエバーローズゴールドモデルを着用していた鈴木さんを取材。一緒に歩いていた夫人が「彼は、良い意味で『雑』に使ってるんですよ」と語ったように、ロレックスにしろパテック フィリップにしろ、日用品としてさまざまな場所に着用していくのが、鈴木さんの腕時計との付き合い方だ。
Photographs & Text by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2026年11月4日公開記事]
鑑賞のためではなく、日用品として
Tシャツの半袖から伸びる腕に、ロレックスの「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ(以下デイトナ)」Ref.126515LNをまとった鈴木さん。webChronosで連載中の街角取材はSNSで場所と時間を事前告知していたため、読者から声を掛けてもらったケースが多かったのだが、こと鈴木さんは筆者から手元を見て、取材の交渉をした。18Kエバーローズゴールドのケースとセラクロム製ベゼルがきらりと輝き、目を引いたためだ。

自動巻き(Cal.4131)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KERGケース(直径40mm)。100m防水。
そんな鈴木さんは、本作以外にもロレックスを多数所有しているという。「いわゆるロレックスの“プロフェッショナルモデル”は、結構持っていますよ。『ヨットマスター』や『GMTマスター II』『サブマリーナー』……。デイトナも2本所有しています。あとはそうですね、パテック フィリップの『ノーチラス』も持っています。ちなみに今着けてるデイトナよりも、ノーチラスの方が早く入手できました(笑)。すべてブティックで購入しています」
ロレックスと聞くと、近年では2次流通価格の高騰をイメージする読者も少なくないだろう。とりわけ鈴木さんが取材時に着用していたデイトナは、なおさらだ。実際筆者も、「売却したことはありますか?」という質問を投げ掛けたところ、鈴木さんは「売ることはありません」ときっぱりと答えた。
続けて、一緒にいた鈴木さんの夫人が、「この人、良い意味で(所有している腕時計を)『雑』に使ってるんですよ」と教えてくれた。鈴木さんの所有しているモデルの数々は、高級腕時計だ。着用していたデイトナも、18Kエバーローズゴールドをケースに使い、また、インデックスにはダイヤモンドがセッティングされており、ひと目でラグジュアリーであることが分かる。こういった高級腕時計は、実際には使用せず、保管するオーナーもいる。ロレックスのように、2次流通市場での売買が盛んなブランドの製品であれば、なおさらだ。しかし鈴木さんは、腕時計を鑑賞や保存のためではなく、あくまで日用品として、さまざまなシーンに連れ出すことをポリシーとしていた。
「飾っておくということはしませんね。妻の言うように、結構雑に着けてますよ。バーベキューに着けていくこともあります。先日は犬飼い同士の集まりにロレックスを着けていきました。やんちゃする犬がいたのですが、(腕時計が汚れる、あるいは傷が付くなどといったことは)気にしません」
そう快活に語る鈴木さんの笑顔とロレックスは、実によく似合っていると感じる取材のひと時であった。




