2023年の新作時計発表目前!今こそ振り返りたい2022年の「ベストウォッチ」10選

FEATUREWatchTime
2023.02.08

『クロノス』ドイツ版編集者 アレクサンダー・クルップが選ぶ2022年のベストウォッチ

アレクサンダー・クルップ

『クロノス』ドイツ版編集者のアレクサンダー・クルップ。

 より小さく、より薄く、よりカラフルに。オメガの「スピードマスター '57 キャリバー9906」は、2022年、さらに魅力的になりました。直径40.5mmと控えめなサイズでありながら、厚さはわずか12.99mmで腕にしっくりとなじみ、バイコンパックスの外観は踏襲されています。コーアクシャル エスケープメント搭載の手巻きキャリバー9906は、クロノメーターの精度と1万5000ガウスの耐磁性を保持しています。

 ベージュのヴィンテージ風の蓄光塗料を用いたブラックモデルに加え、ブルー、グリーン、バーガンディーといったカラーバリエーションがあり、またカーフレザーストラップもしくはメタルブレスレットの展開が用意されています。

スピードマスター '57 キャリバー9906

オメガ「スピードマスター '57 キャリバー9906」
手巻き(Cal.9906)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ12.99mm)。5気圧。レザーストラップモデル122万1000円(税込み)。ステンレスブレスレットモデル126万5000円(税込み)。


Watchtime.net編集者 ナジャ・エルリッヒが選ぶ2022年のベストウォッチ

ナジャ・エルリッヒ

Watchtime.net編集者のナジャ・エルリッヒ。

 私の意見では、「ロイヤル オーク クロノグラフ」はこのリストに欠かせません。ロイヤル オークは2022年に誕生50周年を迎え、さらなる進化を遂げました。ケースのポリッシュ仕上げの面取り部分は広がり、ブレスレットの最初のリンクは平行ではなく台形となってミドルパーツと一体化し、リンクのすべてはよりスリムになっています。

 また最初の4つのリンクの厚さはかなり抑えられており、これによりブレスレットは軽量で人間工学に則ったものとなりました。インデックスのサイズも変更されています。特に重要なのは、フライバック機構を備えた約70時間のパワーリザーブを保持する自社製キャリバー4401にムーブメントが変更されたことでしょう。

ロイヤル オーク クロノグラフ

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク クロノグラフ」
自動巻き(Cal.4401)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。50m防水。440万円(税込み)。(問)オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000


『クロノス』ドイツ版編集者 イェンス・コッホが選ぶ2022年のベストウォッチ

イェンス・コッホ

『クロノス』ドイツ版編集者のイェンス・コッホ。

 私にとって2022年のハイライトは、私自身もデザインに参加したオリス「ダイバーズ 65 キャリバー400 クロノス リミテッドエディション」です。サンバースト仕上げを施したアイスブルーの文字盤はグラデーションが効いており、中央から外周へ向かって色が濃くなる色合いは、ステンレススティールケース、ブレスレットと好相性です。

 直径38mmのケースに内蔵される自社製キャリバー400は、耐磁性のあるシリコン製エスケープメントを搭載してメンテナンスの間隔が長くなるように配慮されており、また約5日間のロングパワーリザーブを実現するなど多くの魅力を備えています。これはオリスと私たちドイツ版クロノスのコラボレーションから生まれたモデルで、200本を限定販売しています。

ダイバーズ 65 キャリバー400 クロノス リミテッドエディション

オリス「ダイバーズ 65 キャリバー400 クロノス リミテッドエディション」
自動巻き(cal.Oris 400)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径38mm)。10気圧防水。45万1000円(税込み)。世界限定200本。(問)オリスジャパン Tel.03-6260-6876


Watchtime.netライター ザビーネ・ツェットラーが選ぶ2022年のベストウォッチ

ザビーネ・ツェットラー

Watchtime.netライターのザビーネ・ツェットラー。

 2022年は時計にとって、いろいろな意味で記憶に残る年でした。パテック フィリップの31個の特許に基づいて作られた、1/10秒シングルプッシュボタン・クロノグラフを備えるRef.5470P-01や、厚さ1.75mmで現在世界最薄のリシャール・ミルの「RM UP-01 フェラーリ」、オメガがクロノグラフとミニッツリピーターを融合させた「クロノチャイム」など、複雑な機械式時計の傑作が、時計の革新に限界がないことを見せてくれました。これらはそのうちのわずか3つの事例ですが、異なるテーマや分野でさらに挙げられるものは多くあります。

クラブスポーツ ネオマティックペトロール

ノモス グラスヒュッテ「クラブスポーツ ネオマティックペトロール」
自動巻き(Cal.DUW 3001)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約4時間。SSケース(直径37.0mm、厚さ8.3mm)。20気圧防水。41万8000円(税込み)。(問)大沢商会 Tel.03-3527-2682

このように良作の揃った2022年ですから、1番のお気に入りを選ぶのは難しいことですが、頭に浮かんだのは意外にもシンプルなノモス グラスヒュッテ「クラブスポーツ ネオマティックペトロール」でした。誕生当初、クラブは機械式時計のエントリーモデルとして若い顧客をターゲットとしていました。現在ではその個性を維持しつつ、蓄光塗料の採用や防水性の向上でよりモダンなスポーツウォッチとなっています。

 搭載される自社製キャリバーDUW 3001は、グラスヒュッテの伝統的な流儀に則った仕上げが施されています。直径37mmの新しいケースサイズは、性別を問わず家族間での共有も可能にしています。「クラブスポーツ ネオマティック」は革新性に満ちた時計というより、むしろ信頼できる相棒というところでしょう。これはオフィスであれ、パブであれ、山頂であれ、時間を読み取ることを楽しませてくれる腕時計です。


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