カレンダー機構 「年次カレンダー」とは

FEATURE時計機構論
2019.06.02

オメガ
シーンを問わず使える「シーマスター アクアテラ アニュアルカレンダー」は、3時位置の表示がユニーク。曜日と日付のデイデイトのように見えるが、実際は、月名と日付の組み合わせになっている。曜日表示はないが、今日が何月何日かが(写真では8月8日)一目で分かる視認性の良さがある。写真は現行品。

ブライトリング
「トランスオーシャン クロノグラフ 1461」の“セミパーペチュアルカレンダー”は、4年間1461日を1周期とした設計で、修正は4年に一度だけ。つまり永久カレンダーと年次カレンダーの間に位置する。近づきやすい価格で永久カレンダーに近い機能を味わえるのもこのモデルならではの特徴だ。写真は現行品。


 パテック フィリップが先鞭をつけた年次カレンダー(アニュアルカレンダー)は、今や他の時計メーカーからも続々と登場している。利便性と比較的近づきやすい価格が魅力なのだろう。実際に搭載モデルは驚くほど豊富にある。A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア」、ロレックス「スカイドゥエラー」、オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク」、IWC「ポルトギーゼ」、オメガ「シーマスター アクアテラ」、ブランパン「ヴィルレ」、ゼニス「キャプテンウィンザー」、カール F.ブヘラ「マネロ」などはその一部だが、アニュアルカレンダー搭載という点で共通していても、それぞれに工夫を凝らした個性的なデザインを展開しており、今後もその人気が続いてゆきそうだ。

 そして忘れてはならないカレンダー機構をもう一つ加えておこう。ブライトリングが「トランスオーシャン・クロノグラフ 1461」に搭載する「セミパーペチュアルカレンダー」と呼ばれるものである。「1461」という数字に象徴されているように、4年間の日数1461日を1サイクルとして機能する簡易版の永久カレンダーと呼べるもので、1年で一度修正を要するアニュアルカレンダーより機構はもちろん複雑になり、カレンダー修正は4年で一度に済むというもの。百花繚乱のアニュアルカレンダー搭載モデルに対して、ブライトリングは独自性を強く打ち出しているのである。


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