中森明菜、フランク ミュラーの腕時計を着用。20年ぶりのライブツアーに期待

2026年7月、約20年ぶりのライブツアー開催が決定した中森明菜。昨年末には8年ぶりのディナーショーで本格復活の大旗を掲げ、デビュー45周年を目前に再始動の歩みを着実に刻んでいる。昭和を席巻した歌姫の手首に輝いているのはフランク ミュラーだ。ひと目でそれと分かるしなやかなシルエットに、中森明菜の唯一無二の魅力が重なってくる。

中森明菜

写真提供:東京スポーツ新聞社
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年3月1日掲載記事]

「AKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2026」、約20年ぶりの凱旋

 2026年2月13日、日本の音楽シーンにビッグニュースが飛び込んできた。中森明菜が「AKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2026」と題したライブツアーの開催を正式発表したのだ。ホール規模でのツアーは、2006年の『AKINA NAKAMORI LIVE TOUR 2006 〜The Last Destination〜』以来、実に約20年ぶりとなる。

 ツアーは明菜の誕生月でもある7月に、東京・大阪・名古屋の3都市を巡る全5公演の構成だ。7月1日に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール、7月8日と9日に大阪・フェスティバルホール、7月13日と14日には東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される。なかでも7月13日の東京公演は、明菜が61歳の誕生日を迎えるその日——これ以上ないほどの感慨深い一夜となるだろう。

 公演ではオリジナル・アレンジによる20曲以上の披露が予定されており、ステージ構成もセットリストも、中森明菜本人が参加して入念にプランニング中だという。ツアー発表に際し、明菜は「久しぶりにみなさんに会いに行きます。喜んでもらえるセットリストをいま頑張って考えています」とコメントを寄せた。

 もっとも、このツアー発表が突然訪れたわけではない。2025年末、東京ドームホテル&ザ・リッツ・カールトン大阪にて「AKINA NAKAMORI DINNER SHOW 2025」が開催されたのだ。8年ぶりのディナーショーでは、往年の大ヒットナンバーをオリジナル・アレンジで歌唱しただけでなく、自身が初めて作曲を手がけた待望の新曲「Merry Christmas, My Heart」を初披露し、来場者に深い感動を与えた。さらに2024年と2025年には、東京・丸の内のCOTTON CLUBにてファンクラブ限定ライブ「ALDEA Bar at Tokyo」シリーズを開催し、名曲をジャズ・アレンジで届けてきた。着実に積み重ねてきた再始動の歩みが、ついに待望のライブツアーとして結実したのだ。

 振り返れば、活動再開の噂は長い間「立っては消え」を繰り返してきた。2010年に無期限の芸能活動休止を発表して以来、その動向が注目されるたびに様々な憶測が飛び交い、ファンの期待と不安は幾度も交錯した。2022年、デビュー40周年のタイミングで公式ファンクラブを開設し、公式ユーチューブチャンネルのスタートやファンクラブ限定イベントの開催とともに活動が再開されたとき、多くのファンが胸を熱くしたことは記憶に新しい。60歳を迎えた翌月に開設されたインスタグラムは、すでにフォロワー数15万人を超えている。


昭和アイドルの頂点から、世代を超えた表現者へ。中森明菜の軌跡

 中森明菜が「スローモーション」でデビューしたのは1982年のこと。その年はアイドルの当たり年と称され、「花の82年組」のひとりとして数えられる。しかし明菜は単なるアイドルの枠に収まらなかった。1980年代のシングルで年間50位以内にランクインした曲数は22曲、年間ベスト50位以内のシングル総売り上げは932.5万枚という圧倒的な数字を記録し、当時の女性アイドルの中でダントツの1位に輝いた。「少女A」「十戒(1984)」「飾りじゃないのよ涙は」「DESIRE -情熱-」……ヒット曲の系譜が示すのは、歌の力で時代そのものを彩ってきたひとりの表現者の姿だ。

 歌手にとどまらず、女優としても「愛・旅立ち」「素顔のままで」「冷たい月」などに出演し、表現の場を広げた。そして活動再開後も、小室哲哉がプロデュースするステージへの「ジゴロック」出演、アパレル「ZOZOVILLA」とのコラボレーション、香取慎吾の依頼で名曲「TATTOO」を歌い上げるなど、世代を超えた活動でZ世代のファンをも惹きつけている。「中森明菜です!生きてたぞ〜」とフェス会場で声をあげたとき、会場を包んだ温かい歓声は、明菜が長年にわたり多くの人の心の中に生き続けていたことの証である。

 再始動の原動力について、明菜はかつてのインタビューでこう語っていた。「今私を支えてくれているスタッフに出会ったことで、もう一度人を信じてみよう、待っていてくれるファンの方がひとりでもいるのなら、もう一度歌を歌ってみようと思いました。まだ私の歌で笑顔になれる方がいるのであれば、頑張ってみようと。最近は週3回トレーニングをして体力をつけようと頑張っています。」という言葉には、人との出会いを通じて信頼を取り戻し、もう一度ステージに立つ覚悟を固めた人間の、静かだが揺るぎない強さが滲む。


公式ユーチューブに発見! 腕元に輝くフランク ミュラー

 公式ユーチューブチャンネルの動画をつぶさに観察していると、興味深い発見があった。レコーディングの様子を収めた映像のなかで、明菜の腕元にはフランク ミュラーがはっきりと映り込んでいるのだ。

公式ユーチューブチャンネル公開の映像より、レコーディング中の中森明菜。その腕元にはフランク ミュラー「トノウ カーベックス クロノグラフ」が確認できる。

 スタジオの照明を受けて静かに輝くケース、特徴的な「トノウ カーベックス」のフォルム——その佇まいは、明菜自身の存在感と不思議なほど調和して見える。このコレクションは、当時不可能とされていたステンレススティールによる複雑な曲面鍛造を実現し、高品質を維持しながらの量産に成功したものだ。特徴的なフォルムは、ブランドアイコンのひとつであるビザン数字とともに、フランク ミュラーの象徴として世界中の時計愛好家に親しまれている。

 カジュアルに着こなせながらも、ラグジュアリーな存在感を発揮する二面性が、幅広い時計愛好家を魅了してきた所以だ。明菜の着用シーンをよく見ると、大ぶりのケースをブレスレットのようにさりげなく緩めに着け、シルバーのリングと合わせている。その着こなしには、今もファッションを心から楽しむ遊び心が感じられる。

トノウ カーベックス クロノグラフ

フランク ミュラー「トノウ カーベックス クロノグラフ」Ref.5850CCFO OAC BLACK
手巻き(Lemania Cal.1872)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(縦45×横32mm)。SSブレスレット。415万8000円(税込み)。


強さと弱さ、両面をさらけ出すリアリティ——フランク ミュラーと明菜が重なる理由

 その歌声はもちろん、たたずまいから伝わってくるのは、強さと弱さを同時に宿した歌姫の実在の姿だ。傷つきながらもステージに立ち続け、葛藤や痛みをそのまま歌に込めてきた中森明菜。すべてを包み隠さず、ありのままを届ける真実味こそが、昭和世代のファンのみならず、生まれた時代が異なる令和のリスナーまで深く引きつける理由ではないだろうか。

 そうした明菜の独自性に、フランク ミュラーのこのモデルがぴたりと重なって見える。華やかでありながら、どこか孤高の美しさを持つ存在感は、ラグジュアリーアイテムとしての洗練と機能本位の美意識という相反する要素をひとつのケースに収め、ひそやかに、しかし確かに輝きを放っている。時代を彩ったアイコンとして芸能界を生き抜いてきたタフな一面と、鋭い感性を持ち続けるアーティスティックな一面——その両方を体現する中森明菜の手首に、トノウ カーベックスがあるのは偶然ではないはずだ。

 2026年7月、約20年ぶりに幕を開ける中森明菜のステージ。あの声が、あのたたずまいが、再び生のホールに満ちる日がいよいよ近づいている。

Contact info:フランク ミュラー ウォッチランド東京 Tel.03-3549-1949



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