ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズの選び方。歴史や特徴を紹介

オーヴァーシーズが持つ魅力とは

ヴァシュロン・コンスタンタンの発展を支えるオーヴァーシーズには、さまざまな魅力が詰め込まれている。特に印象深いポイントを押さえておこう。

マルタ十字をモチーフとしたデザイン

オーヴァーシーズのベゼルは、マルタ十字をモチーフにデザインされている。マルタ騎士団が掲げていたとされるマルタ十字のロゴは、ブランドの誇りを体現するシンボルマークだ。

マルタ十字をモチーフとしたベゼルは、美しいディティールを誇る。ヴァシュロン・コンスタンタンのブランドイメージを強める象徴的なデザインである。

ヴァシュロン・コンスタンタンの時計の多くには、さまざまな部分にマルタ十字が見られる。オーヴァーシーズもベゼルだけでなく、文字盤やブレスレットにもマルタ十字のロゴが使用されている。

実用性も両立した堅実な設計

防水性や堅牢性に優れている点も、オーヴァーシーズが持つ大きな魅力のひとつである。デザインだけでなく実用性も重視した堅実な設計で作られている。

ラッカー仕上げが施されたダイアルや高さのあるインデックスにより、視認性が高められているのも特徴だ。ダイアルの外周にはカウンターレールが配され、時刻が判読しやすい設計になっている。

ワンタッチで付け替え可能なストラップ

オーヴァーシーズの購入時には、ステンレススティールまたは18Kピンクゴールド製のブレスレットに加え、ラバーとレザー2種類のストラップが付属する。インターチェンジャブル機構を採用し、ワンタッチで簡単に付け替えが可能だ。

専用の工具を使う必要がないため、ストラップさえ携行していれば旅先でも素早く変更できる。シーンに合わせてスタイルをチェンジできるのは、旅を楽しむ時計愛好家にとって大きな魅力である。

エレガントな印象を与えるアリゲーターストラップに付け替えれば、ビジネスシーンで知的さを醸し出せるだろう。ラフなシーンで腕元を遊ばせるなら、軽やかなイメージのラバーがおすすめだ。

オーヴァーシーズの人気モデル

オーヴァーシーズコレクションの中から、特に人気を集めているモデルを紹介する。デザインや複雑機構をチェックしておこう。

洗練されたデザインが魅力「クロノグラフ Ref.5500V/110A-B148」

Ref.5500V/110A-B148は2016年に発表された「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」の現行モデルだ。スポーティーさを前面に出したエッジの効いたデザインから、丸みを帯びた洗練されたデザインへとリファインされている。

インダイアルやロゴの大きさが変更されるなど、文字盤のデザインも第2世代から大幅に見直された。雲上ブランドらしく、高級感がより高められている。

ムーブメントには約52時間のパワーリザーブを実現するCal.5200が採用されている。もちろん、ストラップはラバーとレザーを付属し、シーンに合わせて容易に交換が可能だ。

第2時間帯が確認できる「デュアルタイム Ref.7900V/000R-B336」

Ref.7900V/000R-B336はデュアルタイム機能が追加された、第3世代のオーヴァーシーズである。異なるふたつの時間帯をひとつのダイアルに表示させる機能が、デュアルタイムの特徴だ。

設定した第2時間帯の時間だけでなく、9時位置に配されたデイ/ナイト機能の表示を見れば午前か午後かもチェックできる。6時位置のポインターデイト機能は、4時位置にあるプッシャーでカレンダーを変えられる。

ケースとインデックスには18Kピンクゴールド、ローターには22Kが使われており、細部まで豪華に作り込まれた時計だ。搭載する自動巻きのCal.5110 DTには、約60時間のパワーリザーブを実現する。

世界37地域の時刻が分かる「ワールドタイム Ref.7700V/110A-B172」

Ref.7700V/110A-B172には、37のタイムゾーンを瞬時に表示する機能が搭載されている。通常のワールドタイムでは省略されてしまう地域も含んでいるのが特徴だ。

ムーブメントには自社製自動巻きのCal.2460 WT/1を搭載しており、シースルーバックからは22Kゴールド製のローターを眺められる仕様である。

ステンレススティール製のブレスレットからレザーやラバーのストラップへ、シーンに合わせて付け替えれば旅先での気分も一層高まるだろう。

オーヴァーシーズは至上の品質を誇るラグスポ

ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズは、Ref.222を原型として誕生したモデルである。マルタ十字がモチーフのデザインや高い実用性を特徴としている。

年式により変わっていったディテールも、覚えておきたいポイントだ。実用性も重視したラグスポを探すなら、オーヴァーシーズをぜひ選択肢に入れてほしい。